リフォームのトラブルでよくあるものを10個紹介。
そして、リフォーム会社を知り尽くした筆者が、トラブルの解決法についても、わかりやすく教えます!
筆者はリフォーム設計20年のプロで、リフォームのありとあらゆるトラブルを経験したり、見聞きしたりしています。
リフォームはクレーム産業と言われるほど、トラブルが多い業界。
リフォームでよくあるトラブル内容や回避方法を知らずに、リフォーム会社と契約し工事をしてしまうと、あなたもトラブルに遭う可能性が。
ぜひ、最後まで、トラブルのないリフォームをしましょう。
まずは、リフォームのトラブルがなぜ起こってしまうのか。
その原因についてお話します。
すでにトラブルに遭ってしまっていて、「すぐに解決策を知りたいんだ」という人は、こちらからジャンプできます。
これからリフォームをするすべての人に、読んでもらいたい記事はこちら。
リフォーム会社を決める前に絶対読んでおいてほしい記事はこちら。
10万円以上のリフォームをする人が、必ず知っておくべき内容をまとめた記事はこちら。
- リフォームでトラブルが起こる原因は、ほとんどコレ!
- リフォームのトラブル|よくあるトラブルを10個紹介
- リフォームのトラブル①見積内容の認識違い
- リフォームのトラブル②追加請求がびっくり価格
- リフォームのトラブル③言った言わない
- リフォームのトラブル④仕上がり品質の認識違い
- リフォームのトラブル⑤契約内容に含まれているのに、施工されていない工事項目がある
- リフォームのトラブル⑥不具合の補修をしてもらえない
- リフォームのトラブル⑦社員、職人のマナーが悪い
- リフォームのトラブル⑧工事が始まらない、終わらない
- リフォームのトラブル⑨壊してはいけないものを壊す
- リフォームのトラブル⑩近隣からのクレーム
- リフォームのトラブルを回避するたった1つの方法
- リフォームのトラブルを解決する方法
- リフォームのトラブルに遭わないための、必勝法
- リフォームのトラブル|まとめ
リフォームでトラブルが起こる原因は、ほとんどコレ!
リフォームでよくあるトラブルについてお話する前に、リフォームのトラブルがなぜ起きるのかについてお話します。
リフォームにおけるトラブルの原因で、圧倒的に多いのは
リフォーム会社か担当者のどちらが、または両方がポンコツ
ほとんどの場合、リフォームのトラブルは、これが原因。
もちろん、リフォームは不測の事態が起きやすいので、よいリフォーム会社やよい担当者でも問題は起こります。
でも、よいリフォーム会社や担当者は、トラブルに発展する前にきちんとした説明や対応ができるので、それほど大きな問題にはなりません。
では、ポンコツなリフォーム会社や担当者だとどうなるか。
些細な問題でも、対応が悪かったり、放置したりして、どんどん傷口を広げていくのです。
筆者がこれまでに見聞きした大きなトラブルも、ほとんどがポンコツ担当者によるもの。
ポンコツ担当者はいつもトラブルまみれ、クレームまみれで、余計な仕事ばかりが増え、ますます対応が悪くなり悪循環。
リフォームでトラブルに遭わないためには、「ポンコツなリフォーム会社と担当者を回避すること」が最も重要です。
後ほど、「リフォームのトラブルを回避するたった1つの方法」のところで詳しく説明しますね。
次は、よくあるリフォームのトラブルを10個紹介していきます。
リフォームのトラブル|よくあるトラブルを10個紹介
リフォームのトラブルでよくあるものを、リフォーム設計歴20年超の筆者が紹介します。
どのトラブルも、筆者のまわりで頻繁に起こっているトラブルばかり。
- 見積内容の認識違い
- 追加請求がびっくり価格
- 言った言わない
- 仕上がり品質の認識違い
- 契約内容に含まれているのに、施工されていない工事項目がある
- 不具合の補修をしてもらえない
- 社員、職人のマナーが悪い
- 工事が始まらない、終わらない
- 壊してはいけないものを壊す
- 近隣からのクレーム
ちなみに、「リフォームのトラブル」と言うと、悪徳リフォーム会社をイメージする人が多いと思いますが…
/
それ、違います!
\
大手の有名リフォーム会社でも、トラブル頻繁に起きていますよ。
なぜかというと、どんなによいリフォーム会社にも、必ずトラブルまみれのダメな担当者が存在するから。
また、リフォームに全く問題はないのに、お施主様の方がトラブルだと勘違いしているケースも。
その原因はリフォーム会社の説明不足によるものがほとんどですが、お施主様側の言いがかりに近い主張や勘違いの場合もあり、必ずしもリフォーム会社や担当者が悪いとは限りません。
例えば、「壁紙の張替をする」という工事内容で契約をしたのに、
このようにお施主様から言われてしまうケース。
リフォーム会社も「今回の工事は壁紙の張替だけを見積しているので、コンセントやスイッチ、木部や床などは、既存の汚れた状態のままになります」と説明するのが親切ではあります。
でも、「壁紙の張替」という話からコンセントやスイッチ、フローリングや木部がきれいになると思い込むお施主様は、明らかに期待のし過ぎ。
リフォーム会社もしっかり説明する必要がありますが、お施主様側も「なんでもかんでもやってもらえる」と思うのは危険なので注意しましょう。
次は、リフォームによくあるトラブル10個について、1つずつ詳しく説明していきます。
リフォームのトラブル①見積内容の認識違い
リフォームのよくあるトラブル、1つ目は見積内容の認識違い。
この見積内容の認識違いは、リフォームで最も多いトラブルです。
見積内容の認識違いには、以下の4種類。
- 工事範囲の認識違い
- 仕様の認識違い
- 業務範囲の認識違い
- 工事以外にかかる費用が見積に含まれるか否かの認識違い
1つずつ説明します。
工事範囲の認識違いによるトラブル
見積内容の認識違い、1つ目は工事範囲の認識違いによるトラブル。
契約してしまった後、または工事完了後になって、
と行き違ってしまうケースです。
例えば、キッチンの改装工事で、
リフォーム会社はキッチンセットだけ新しくする内容で見積
お施主様はキッチンセットだけでなく、床も壁も天井も窓もコンセントもスイッチも照明器具も、全部新しくなると思っていた
などの行き違い。
ちょっと大げさな例を出しましたが、工事範囲の認識違いは本当に頻発しています。
工事範囲の認識違いを回避するためには、契約時の見積内容をしっかり説明してもらうこと。
よいリフォーム会社のよい担当者なら、契約時には必ず見積に含んでいる工事範囲をしっかり説明します。
もちろん、口頭だけでなく、図面や見積書などの書類も作成してくれるので、行き違いがほとんどありません。
逆にダメなリフォーム会社や担当者は、きちんとした説明もなく、渡すべき書類も渡さずに契約をし、そのまま工事をしてしまい、トラブルに発展しがち。
- 工事範囲があいまいなまま契約をしないこと!
- もちろん、着工もしないこと!
とても重要なポイントです。
仕様の認識違いによるトラブル
見積内容の認識違い、2つ目は仕様の認識違いによるトラブル。
後になって、「もっといい商品が入ると思っていた」と行き違ってしまうケースです。
キッチンのシンクはカウンターと同じ人造大理石だと思っていたのに、ステンレスのシンクだった
ユニットバスには浴室暖房乾燥換気扇がつくと思っていた
洗面台の水栓はシャワータイプになると思っていた
などなど、
仕様の認識違いを回避するためには、工事範囲同様、契約時の見積内容をしっかり説明してもらうこと。
よいリフォーム会社のよい担当者は契約時に選定している材料について、メーカーの見積資料やカタログのコピーなどをお渡しし、お施主様との行き違いがないようにします。
そこまでしても、リフォームの材料は数が多いのですべてを伝えきれず、打合せの最中に「え?これはこうじゃなかったのね」と行き違うことも。
どれほど説明してもし足りないリフォームの仕様ですが、ダメな担当者は基本的に説明が少なめ。
ぼんやりとしか説明せず、お施主様に資料もあまり渡さないので、トラブルにつながることがとても多く、注意が必要です。
業務範囲の認識違いによるトラブル
見積内容の認識違い、3つ目は業務範囲の認識違いによるトラブル。
リフォームには工事以外の業務が必要な場合があります。
例えば、
マンションリフォームにおける、管理組合への届出
近隣挨拶
など。
管理組合への届出は、リフォーム会社が行う場合も、お施主様が行う場合も、両方あります。
近隣挨拶はリフォーム会社とお施主様の両方が、ぞれぞれに行うことが多いです。
いずれにしても、「必ずリフォーム会社がやってくれるべきもの」と思っていると、そうではないケースもあるので、事前にしっかり確認をしましょう。
工事以外にかかる費用が、見積に含まれるか否かの認識違いによるトラブル
見積内容の認識違い、4つ目は工事以外にかかる費用が、見積に含まれるか否かの認識違いによるトラブル。
リフォームには工事以外にも費用がかかるものがあります。
例えば、
工事車両の駐車場代
お手持ち家具の処分
など。
自宅の駐車スペースを工事車両スペースとする場合は、工事中、普段自分が使っている車は別の場所に置くことを考えなければなりません。
また、十分な駐車スペースが現地になく、近隣の駐車場を工事車両の駐車スペースとする場合、その費用が見積に含まれているかどうかはまちまち。
工事にかかるすべてが見積に含まれていると思って契約したのに、後になって駐車場代を請求されてトラブルになるケースもあるので、工事車両の駐車スペースや駐車場代についても、事前によく確認しておきましょう。
それと、お手持ち家具の処分ですが、気軽に「工事のゴミと一緒にこの家具も捨ててよ」と大量の家具処分を依頼するお施主様がたまにいます。
でも、工事の廃材は「産業廃棄物」として捨てるため、お施主様が個人で粗大ごみに出す数倍の費用がかかり、とても割高。
あんまりにも大量に家具処分を依頼した場合は、追加で処分費用を請求される可能性が十分にあります。
家具の処分はできるだけ粗大ごみを利用して、自分で行いましょう。
そして、どうしてもリフォーム会社に依頼するという場合は、費用がかかるかどうかをよく確認しましょう。
リフォームのトラブル②追加請求がびっくり価格
リフォームのよくあるトラブル、2つ目は追加請求について。
まず、一般的なリフォームの流れを確認しましょう。
現地調査・要望の聞き取り
↓
プラン・見積提示
↓
契約
↓
詳細打合せ(実施設計といいます)
↓
再見積・追加契約①(着工前清算)
↓
工事
↓
完工・工事中の追加工事分の追加契約②
追加請求のタイミングは大きくわけて2回。
- 着工前
- 工事完了時
追加見積が提出され、契約を交わします。
着工前の追加請求でも、工事完了時の追加請求でも、トラブルはよく起こりますが、
原因や回避する方法が少し異なるので、分けて説明します。
着工前清算時の追加請求について
ある程度の規模のリフォームの場合、すべてのリフォーム内容が確定する前に、とりあえずの内容で「このリフォーム会社で工事をしますよ」という約束のため、契約をします。
お施主様側の立場ではそう思うかもしれませんが、それは現実的に無理なんです。
多くのリフォーム会社は、契約を交わすまでの作業を無料で行っています。
でも、実際にはその作業をするために、人件費などたくさんの経費がかかっています。
ですので、契約をしていない状態で細かいところまで打合せを続けることは不可能。
「とりあえずの内容」でリフォーム見積を作り、まずは契約、そこから細かく内容を決めていきます。
この「とりあえずの内容」の部分が
- あいまいだったり
- 実現不可能だったり
- きちんと説明されていなかったり
すると、トラブルにつながってしまいます。
ただ、きちんと「契約時のリフォーム内容はこれなので、この内容を変更すれば見積金額の増減が発生します。」と説明した上で詳細打合せをし、打合せで追加になった分を追加見積として提示した場合でも、「こんなに追加金額が大きいなんて思わなかった!無理!」というケースもよくあります。
原因としては、
打合せの最中に出た追加の要望に対して、「それを採用するといくらくらい追加費用が発生しますよ」というリフォーム会社からのアナウンスが足りなかった
都度追加費用が発生することを説明されているにも関わらず、費用のことは後でなんとかなるだろうとお施主様が次から次に追加の要望を出した
など、リフォーム会社側に原因がある場合も、お施主様側に原因がある場合もあります。
これを回避するためには、打合せで追加の要望をしたときには、契約時の費用からいくらくらいアップするかをざっくりとでも常に把握しておくこと。
リフォーム会社にしっかり説明してもらうことも大切だし、自分自身で追加金額を意識しながら追加の要望を出すことも大切です。
それと、もっとレベルの低い話で、契約時の見積から抜けてしまっていた項目を追加見積にこっそり入れてしまう酷い担当者が「わりと頻繁に」いるので注意しましょう。
担当者も人間なので見積を間違えてしまうことがあります。
でも、それを説明もせず、謝罪もせず、「こっそりと」追加見積に入れて請求する行為は、信頼関係を壊しかねないもの。
追加見積はよく確認することをおすすめします!
工事完了時の追加請求について
リフォームの工事をしている最中にも、追加で費用が発生する場合があります。
お施主様から追加要望があった場合
工事をしてみたら腐っている箇所が見つかり、補修が必要な場合
など。
リフォーム工事中は日々工事が進んでいくので、すべての追加項目に対して、都度見積を提示しOKをもらってから該当工事を着手するということが難しくなります。
たとえば、お風呂の改装工事で床をあけたら土台が腐っていて補修が必要な場合、すぐに大工さんが補修工事をしなければならないので、正確な見積をお施主様に提示して、追加契約書を交わして、なんてやっている時間はありません。
「土台が腐りこんな状態になっているので、このくらいの費用はかかりますが施工してよろしいでしょうか?」程度のアナウンスで工事を進めることがほとんど。
とはいえ、土台が腐っていることも知らせず、ざっくりとした費用の説明もなく、工事が全部終わってから「実は土台が腐っていたので補修しました。追加費用をください」というのはちょっとおかしいので、注意しましょう。
リフォームのトラブル③言った言わない
リフォームのよくあるトラブル、3つ目は言った言わない。
リフォームだけではありませんが、言った言わないはトラブルの王様と言っていいくらい、よく起こるトラブル。
大事なことは必ず書面で確認し、口頭で約束した事柄がきちんと書類に反映されているかを都度確認することが必要。
口頭ばかりで物事を進めようとする担当者の場合はトラブルにつながりかねないので、書面をだしてもらうよう依頼をしましょう。
リフォームのトラブル④仕上がり品質の認識違い
リフォームのよくあるトラブル、4つ目は仕上がり品質の認識違い。
リフォームの仕上がりは、「既存のものを残す」という理由で、完璧な状態に仕上げられないことがあります。
たとえば、
木部の塗装で思った色が出せなかったり
床が傾いている家に引戸を新しく設けたら、敷居の段差が一定でなかったり
など。
もちろん契約や工事をする前に、リフォーム会社側からきちんと説明があるべきですが、お施主様側もリフォームの場合はある程度の妥協が必要だということを知っておいた方がベター。
とはいえ、「なんでもかんでも施工がきれいにいかないのは、リフォームだから仕方ない」というのは違うので、どの程度の仕上がりになるかは事前によく担当者に確認しておきましょう。
リフォームのトラブル⑤契約内容に含まれているのに、施工されていない工事項目がある
リフォームのよくあるトラブル、5つ目は契約内容に含まれているのに、施工されていない工事項目があること。
そう思いますよね。
でも、結構あるのです。
コンセントをつける予定の位置についていない
手すりをつけるために下地を入れておく予定の位置に下地が入っていない
などなど。
できれば、木工事(大工さんの工事)が終わるあたりのタイミングで、工事中の現場をチェックし、施工漏れを確認できると安心です。
工事中のチェックが無理な場合は、引き渡し時の確認でもいいので、契約した内容が施工されているかをしっかりチェックしましょう。
リフォームのトラブル⑥不具合の補修をしてもらえない
リフォームのよくあるトラブル、6つ目は不具合の補修をしてもらえないケース。
これには、
フローリングを張り替えたら、床鳴りがするようになってしまった
窓を新しくしたのに、ゆがんでいて開け閉めしにくい
などの、リフォーム会社側に非がある場合と、
工事引渡しから数年経って、フローリングのキズを無料で修理してほしい
工事前に確認した内容で取付けた手摺が、やっぱり気に入らないので他のものに無料で交換してほしい
などの、お施主様側に非がある場合があります。
明らかにリフォーム会社側に非がある場合の不具合は、時間が経てば経つほど補修してもらいにくくなるので、できるだけ早く対応を依頼しましょう。
いくらお願いしても対応してもらえない場合は、後で説明する「リフォームのトラブルを解決する方法」を参考にしてみてください。
リフォームのトラブル⑦社員、職人のマナーが悪い
リフォームのよくあるトラブル、7つ目は社員、職人のマナーが悪いこと。
契約前に「この人態度が悪いな」と気づけば、そのリフォーム会社とのお付き合いはやめればいいだけですが、問題は契約後に気づいた場合。
多いのは社員のマナーは悪くなかったのに、工事に入った職人のマナーが悪く、イヤな思いをするというケース。
リフォームの場合、住みながらの工事が多いので、職人のマナーは重要。
あまりにも職人のマナーが悪い場合は、職人や親方に直接文句を言うのではなく、契約をしたリフォーム会社に注意してもらいましょう。
「もうこの職人さん、ひどすぎて無理!」というレベルにマナーが悪い場合は、他の職人さんに変えてもらうことも検討してみてください。
リフォームのトラブル⑧工事が始まらない、終わらない
リフォームのよくあるトラブル、8つ目は工事が始まらない、終わらないなど。
工事が始められない、着工できない原因は大きくわけて3種類あります。
- 施主側に非があるもの
- リフォーム会社側に非があるもの
- 致し方ないもの
施主側に非があるものとしては、お施主様がいつまでも仕様を決められず、工事が始められない場合など。
リフォーム会社側に非があるものとしては、リフォーム内容が全部決まっているのに、予定していた日を過ぎても工事が始まらず連絡もない場合など。
致し方ないものとしては、前の物件が雨などで工事が進まず、次の現場である該当工事の着工が遅れてしまう場合など。
もちろん着工が遅れるという連絡はきちんとあるべきですが。
また、工事が終わらない、完工しない原因も同じく3つ。
- 施主側に非があるもの
- リフォーム会社側に非があるもの
- 致し方ないもの
施主側に非があるものとしては、工事中に大量の追加変更を要求し、それによって工事が伸びた場合など。
リフォーム会社側に非があるものとしては、なんの理由もなく工事がダラダラと延びて終わらない場合など。
致し方ないものとしては、工事中に発覚した不具合(床下の腐朽や雨漏れなど)を補修する追加工事が出た場合や、半導体不足などで給湯器などの納品が想像以上に遅れた場合など。
誰に原因があるかによって解決策は異なりますが、リフォーム会社に非がある場合は、後の「リフォームのトラブルを解決する方法」を参考に対応してみてください。
リフォームのトラブル⑨壊してはいけないものを壊す
リフォームのよくあるトラブル、9つ目は壊してはいけないものを壊してしまうこと。
リフォームは既存のものを残すので、できるだけ既存のものを傷つけないように養生をして施工します。
それでも、やっぱり時には壊してはいけないものを壊してしまうことがあります。
張替をせず既存のまま残すフローリングにキズをつけてしまった
残すつもりだった照明器具を割ってしまった
など。
残念ながら、これらの失敗はどうしても一定の確率で起こってしまいます。
問題は壊してしまった後のリフォーム会社の対応。
黙ってごまかそうとするのか、
ごめんなさいだけで済まそうとするのか
きちんと納得のいく修理、代替品の手配をするのか
「仕方がない」と諦めてしまうのではなく、納得のいく対策をしてもらいましょう。
とはいえ、1万円くらいだった照明器具を壊されたのに、10万円以上の照明器具に交換しろとか、そういうのは違うので勘違いのないようにしてください。
リフォームのトラブル⑩近隣からのクレーム
リフォームのよくあるトラブル、10個目は近隣からのクレーム。
「工事の音がうるさい」
「工事車両が路上駐車してありジャマだ」
「工事のほこりやゴミが飛んでくる」
などなど。
このトラブルも、
- リフォーム会社に非があるもの
- 近隣の人による言いがかりに近いクレーム
の両方があります。
リフォーム会社に非があるものとしては、近隣への配慮が足らず、休日や夜遅くまで工事をしたり、工事中のほこりやゴミが飛ばないよう対策をしていなかったりというもの。
これについては、リフォーム会社にクレームがあった旨を伝え、対応してもらわなければなりません。
近隣の人による言いがかりに近いクレームとしては、平日の昼間に「工事音がうるさい」と言われるなどするもの。
これについては、そもそもの近隣との関係によるところが多いので、クレーム対応をリフォーム会社任せにするのではなく、お施主様も近隣に対し、挨拶やうるさいことにたいする謝罪をするなど、リフォーム会社と一緒に対応をしたほうがよさそう。
リフォームのトラブルを回避するたった1つの方法
ここまでにリフォームのトラブルについてお話してきましたが、そのトラブルを事前に回避する方法はたった1つ。
よいリフォーム会社のよい担当者と、良好なコミュニケーションをとること
先にもお話した通り、リフォームは不測の事態がおこりやすいので、どんな工事でも何らかの問題は起きます。
でも、その問題がトラブルに発展するかどうかは、リフォーム会社の担当者がどう動くかによって大きく左右。
よいリフォーム会社のよい担当者なら、
契約時の見積内容、追加見積内容、仕上がり品質について、きちんと説明
大事なことはきちんと書類に残すので、言った言わないのトラブルも少ない
施工時の不具合や施工漏れについても、きちんと確認し対応
職人のマナーなどの教育もしっかりできる
着工や完工の管理がきちんとでき、どうしても予定通りにいかない場合はきちんと連絡をする
工事中に壊してはいけないものを壊すなど、問題が起きた場合も、適切に対応ができ、お施主様に不満を残さない
近隣からのクレームに対しても、適切に対応ができる
など、問題を大きくせず、トラブルに発展させません。
では、どのようによいリフォーム会社のよい担当者を選ぶか。
それは、複数の担当者を比較して選ぶこと。
リフォームの担当者を1人しか知らないと、その人が優秀なのかどうかはわかりにくいもの。
必ず、2社以上のリフォーム会社を比較しましょう。
リフォームの表も裏も知り尽くした筆者が、リフォームの必勝法を伝授する記事はこちら
↓ ↓ ↓
リフォーム成功に必要なたった1つのこと|すべての失敗はコレが原因
リフォームのトラブルを解決する方法
リフォームのトラブルを回避できず、直面してしまったときに解決する方法をここではお話します。
まず大前提として、トラブルが解決するまでは、できるだけ
- 工事完了のサインをしない
- 工事完了時の支払いをしない
完了印や入金は会社的にものすごく大事なもの。
トラブルを解決しないとそれをもらえないとなれば、担当者は必死にトラブル対応に動きます。
とはいえ、完了印を押したり、入金した後だとトラブル対応をしてもらえないということではないので、「できるだけ」「そのほうがベター」というように考えてください。
それをふまえて、リフォームでトラブルが起きた場合、以下の順に対応していくのがおすすめです。
- 契約書を交わしたリフォーム会社の担当者に相談する
- 担当者の上司に相談する
- リフォーム会社のお客様相談室など本社に相談する
- 第三者機関に相談する
順に説明します。
契約書を交わしたリフォーム会社の担当者に相談する
リフォームでトラブルが起きた場合、まず最初に相談をすべき相手は「契約書を交わしたリフォーム会社」の担当者です。
施工している職人でもなく、リフォーム会社が連れてきた工務店の代人でも親方でもありません。
リフォーム会社の工事担当でもいいし、営業担当でも、両方に相談してもOK。
本来はこの段階でトラブルが解決できるのですが、それができない場合は次のステップへ。
担当者の上司に相談する
担当者でらちがあかない場合は、担当者の上司に連絡してください。
工事担当の上司、営業担当の上司、もしくは両方でも構いません。
ポンコツ担当者の多くは、自分のミスやトラブルを上司に報告せず、自分だけで抱え込みます。
抱え込んだまま適切な行動がとれず、放置するなどして、どんどん傷口を広げていくのです。
上司に相談することで、上司が適切に対応してくれる可能性があります。
でも、上司もイマイチな場合、担当者に「ちゃんと対応しておけよ」と一言注意するだけで終わってしまうことも。
そんな場合は、さらに次のステップに進みます。
リフォーム会社のお客様相談室など本社に相談する
担当者も上司もダメな場合は、本社に連絡しましょう。
リフォーム会社のホームページなどをチェックし、お客様相談室などに連絡。
まともな会社であれば、本社から上司や担当者にちゃんと動くようキツイ指示が入るはず。
でも、まともではない会社の場合は・・・、次のステップへ。
第三者機関に相談する
どんなによいリフォーム会社にもダメな担当者が必ずいるという話を先にしました。
そして、どの担当者もみんなダメな、どうしようもない会社というのも残念ながら存在します。
そういう場合は、第三者機関に相談するしかありません。
トラブル対応ナビなどで情報を集めることもできるし、電話や対面での相談も可能。
ただ、ここまでこじれるとトラブルを解決するのもかなり大変。
できれば、トラブルを回避するべく、よいリフォーム会社のよい担当者を選びたいものです。
リフォームのトラブルに遭わないための、必勝法
リフォームのトラブルについてお話してきましたが、まずはトラブルにあわないよう予防をすることが大切です。
トラブルに遭う前に、リフォームを失敗しないための知識を身に着けておきませんか。
リフォームのウラもオモテも知り尽くした筆者が、リフォームの必勝法を教えます。
↓ ↓ ↓
リフォーム成功に必要なたった1つのこと|すべての失敗はコレが原因
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リフォームのトラブル|まとめ
リフォームのトラブルは、ほとんどがダメなリフォーム会社や担当者に当たってしまったことが原因。
トラブルを回避するためには、いかによいリフォーム会社の良い担当者を選べるかに大きく左右されます。
よいリフォーム会社のよい担当者を選ぶためには、比較することが大切。
少なくても2社以上のリフォーム会社を比較し、会社や担当者の良し悪しを判断しましょう。
トラブルのないリフォームができますように!
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