リフォーム会社の選び方について、リフォーム会社のウラ側をイヤというほど知り尽くしている筆者が、あなたに「必勝法」を教えます。
筆者は、かつて大手リフォーム会社に6年間所属。
現在は独立して、大手リフォーム会社から設計業務を請け負っている一級建築士です。
これまでに筆者は、リフォーム会社の選び方を間違え悔しい思いをしているお施主様をたくさん見てきました。
リフォーム業界には、こんな口コミが常にあふれかえっています。
こんなふうに思う人もいるでしょう。
でも、残念ながらリフォームは難しいので、悪意がなくても
- 経験のない担当者
- 仕事ができない担当者
- 管理体制のよくないリフォーム会社
このようなダメなリフォーム会社や担当者を選んでしまうと、確実に失敗されてしまうのです。
リフォーム会社の中には、大手、中小に関わらず、業界内で後ろ指をさされるような会社が山ほどあります。
さらに、どんなによいリフォーム会社にも、仕事のできないダメ担当者が必ずいます。
まずは、そんなハズレだらけのリフォーム会社の中から、よいリフォーム会社やよい担当者を選ぶことが、どれだけ難しいことかを知ることが大切。
その上で、筆者が教える必勝法を実行すれば、あなたも必ずダメなリフォーム会社やダメな担当者をしっかり見抜けるようになります。
リフォーム会社の選び方は、リフォームを成功させるために、もっとも重要なポイント。
筆者が教える必勝法で、あなたのリフォームを成功させましょう。
これからリフォームをするすべての人に、読んでもらいたい記事はこちら。
- リフォーム会社の選び方|リフォーム会社選びが難しいことを知る
- リフォーム会社の選び方|必勝法①複数の会社を比較
- リフォーム会社の選び方|必勝法②リフォームはどんな会社に依頼すべきか
- リフォーム会社の選び方|必勝法③リフォーム比較サイトを使う
- リフォーム会社の選び方|必勝法④リフォーム比較サイトはこの2サイトがおすすめ
- リフォーム会社の選び方|必勝法⑤ダメなリフォーム会社を見抜く
- リフォーム会社の選び方|必勝法⑥下見&見積依頼は3社
- リフォーム会社の選び方|必勝法⑦ダメな担当者を見抜く
- リフォーム会社の選び方|必勝法⑧リフォームプランの見かた
- リフォーム会社の選び方|必勝法⑨リフォーム見積の見かた
- リフォーム会社の選び方|必勝法⑩よいリフォーム会社のよい担当者に、予算に合ったリフォームをしてもらう
- リフォーム会社の選び方|失敗例5つ
- リフォーム会社の選び方|まとめ
リフォーム会社の選び方|リフォーム会社選びが難しいことを知る
リフォーム会社の選び方についての必勝法を解説する前に、よいリフォーム会社のよい担当者を見つけることがどれだけ難しいかについて、実例をまじえてお話します。
そもそも、「建築」はかなりアバウトなもの。
一般の人はこのように考えがちですが、建築は違います。
筆者も建築業界に入った時にびっくりしましたが、
- 同じ仕様でも
- 同じ費用を払っても
- 同じ図面を描いても
- 同じ説明をしても
施工する人によって、仕上がりが著しく異なるのです。
そして、お客様から
- 同じ依頼を請けても
- 同じ予算を伝えられても
リフォーム会社の担当者によって、著しくレベルが異なる提案がなされます。
150円前後のペットボトルの水は、どれを選んでもそれほど品質に差はないですが、建築の場合は「かかわる人」によって、汚水と天然水くらい成果物に差がでるのです。
そのアバウトな「建築」の中でも、リフォームは新築よりも難しく、トラブルが多い業種。
それにもかかわらず、簡単に参入しようとする会社が多く、新築しか経験のない工務店、足場屋などの建築業者が続々とリフォーム業に参入しています。
トラブルをあちらこちらでまき散らしている現状です。
残念ながら、歴史のあるリフォーム会社にもトラブルまみれの会社があるし、どんなによいリフォーム会社にも救いようのないダメ担当者が居ます。
リフォームの口コミで、
などの評価が散見されることも、リフォームを成功させることの難しさを物語っていますね。
筆者のまわりでも、ひどい担当者に当たってしまった施主は、
もれなく納得のいかないリフォームをされてしまい、悔しい思いをさせられています。
このように思う人もいるでしょう。
しかし、どんなに小さなリフォームでも、リフォーム会社の選び方を間違えてしまうと、リフォームに満足できないだけでなく、大切な家を台無しにされてしまうことも。
例えば、筆者がかつて担当したS様邸のトイレリフォームの話。
「A社でトイレのリフォームをしたのだけれど、流れが悪いので見てほしい」
S様より依頼を請け、現地の調査をしたところ、トイレの下に
肥溜め
ができていました。
便器は新品で、床も壁も天井もきれいにリフォームされていたけれど、排水管がきちんと施工されておらず、床下に汚物などが蓄積されてしまっていたのです。
気づいたのが早かったから柱や土台は腐っていませんでしたが、気づくのが遅ければ確実に柱や土台は腐り、腐った木材が白アリに食われ、家はとんでもない状態になっていたはず。
このトイレのやり直し工事はけっこう大変で、
- 床を全部はぎ
- 肥溜めをきれいに掃除し
- 配管もやり直し
- 壁も一部やり替え
結構な費用がかかりました。
最初にちゃんとしたリフォーム会社に頼んでいれば、かかる必要のなかった費用です。
筆者は大手リフォーム会社のウラ側も、地元工務店のウラ側も、知り尽くしているとお話しましたが、
- ずさんな工事をする施工業者
- ずさんな施工を見抜けないリフォーム会社の担当者
- ずさんな施工を職人にやり直させることができないリフォーム会社の新人
- 知識や能力のない担当者をフォローしないリフォーム会社
こんな業者や担当者、リフォーム会社をいくつも見てきました。
というか、現在進行形で見ています。
そして、注意してほしいのは、トラブルまみれのダメ担当者がどこにでも存在するということ。
- 大手リフォーム会社にも
- 評判のよいリフォーム会社にも
- もちろん工務店にも
ダメ担当者は絶対に居ます。
そうですよね。
でも、逆に、「リフォーム会社の選び方」さえ間違えなければ、リフォームは失敗しません。
こういった地雷リフォーム会社やトラブル担当者の違和感を、契約前に見抜くことさえできれば、リフォームは90%以上成功したようなものなのです。
では、どうやってよいリフォーム会社のよい担当者を見つけるのか。
次からは、リフォーム会社の選び方についての必勝法をお話していきます。
リフォーム会社の選び方|必勝法①複数の会社を比較
リフォーム会社の選び方、1つ目の必勝法は複数の会社を比較すること。
複数のリフォーム会社を比較しないと、よいリフォーム会社のよい担当者を見つけることは不可能だと、筆者は考えています。
なぜか。
1つのリフォーム会社の1人の担当者しか知らなければ、違和感に気づくことができないから。
例えば、よくあるクレーム
「プロとしての提案がまったくない。自分たちで全部検討し決定した」
この施主が、契約前にその違和感に気づくことはできなかったのかを考えていきます。
施主がリフォーム会社に「足元が寒い」と相談したときのA社とB社の回答を比べます。
A社「そうですか。築年数が古いから仕方ないですね」
B社「床下に断熱材を入れて、床暖房を入れましょう」
A社にしか相談していなければ、「そうか、家が古いから床が冷たいのは仕方ないのか」と思ってしまいませんか?
B社に相談して初めて、A社の違和感に気づくことができるのです。
もう1つ例を出します。
「このリフォームに使える補助金はないのか」と施主がA社とB社に質問したときの回答を比べます。
A社「リフォームの補助金は手続きが大変だから、使う人はほとんどいないんですよね」
B社「補助金は色々ありますが、最近ではこどもみらい住宅支援事業という補助金を使う人が多いです。最大60万円まで補助が受けられるので、リフォームの内容がある程度決まってきたら、併せて提案しますね」
A社にしか相談していなければ、A社の違和感に気づけないと思いませんか?
B社に相談して初めて、A社の無知による適当な返事が明らかになるのです。
複数のリフォーム会社に声をかけていなければ、「こんなもんかな」と思ってしまうのです。
リフォーム会社の選び方に失敗してしまった人が、口をそろえて言うセリフがあります。
それは、
ダメな担当者を何人も見てきている筆者から言わせてもらえば、絶対にそんなはずはありません。
ダメな担当者は、必ず最初からトラブルを起こす気配を醸し出しています。
なぜ、その違和感に気づけないか。
それは、比べないから。
上の例のA社のように、B社と比べて初めて「あれ?」と感じることができるのです。
違和感に気づいてください。
必ず、複数のリフォーム会社に声をかけましょう。
リフォーム会社の選び方|必勝法②リフォームはどんな会社に依頼すべきか
リフォーム会社の選び方、2つ目の必勝法はリフォームをどんな会社に依頼したらいいかということ。
リフォームを行う会社には、色々な種類があります。
- リフォーム専門会社
- 工務店
- 水廻り設備の仕入れが得意な設備業者
- 設計事務所
などなど。
様々な選択肢があるので、リフォーム会社を選ぶ際、多くの人は以下のようなことを考えます。
- リフォームは大手に頼んだ方が安心かな
- 地元の工務店に頼んだ方が、安くリフォームができるかな
- 水廻り商品の仕入れ値が安い設備業者にリフォームしてもらった方がお得かな
でも、実は、これらのことはリフォーム会社を選ぶ上で、それほど重要ではありません。
なぜか。
大手リフォーム会社にも、工務店にも、格安設備業者にも、設計事務所にも、よい会社とダメな会社があるから。
大手リフォーム会社にも、会社の体質的に「この会社ちょっとヤバイよね」と同業者内でささやかれる会社があります。
そして、工務店にも丁寧できめ細やかな対応をしてくれるところがあります。
大手リフォーム会社にもいろんな会社があるし、工務店にもいろんなところがあるので、一概に「ここがいい!」とは言えないのです。
もちろん、
- 大手であること
- 地元密着で何十年も営業していること
これらは、プラス評価。
でも、大手である=安心ではないし、地元密着で何十年=安心でもありません。
それらは、あくまで、よいリフォーム会社かを判断するための、1要素でしかないのです。
大切なのは、何度も言うように「よいリフォーム会社のよい担当者を選ぶこと」。
これさえクリアできれば、大手リフォーム会社でも、工務店でも、格安設備業者でも、設計事務所でも、どこでもOK。
次は、リフォーム会社の選び方「よいリフォーム会社のよい担当者を見つける」ための手段について、さらに具体的にお話していきます。
リフォーム会社の選び方|必勝法③リフォーム比較サイトを使う
リフォーム会社の選び方、3つ目の必勝法はリフォーム比較サイトを使うということ。
ここまでに、以下をお伝えしてきました。
- 複数のリフォーム会社を比較すること
- 依頼する会社の形態はそれほど重要でないこと
ここでは、「どうやって複数のリフォーム会社に声をかけたらいいか」について、お話します。
複数のリフォーム会社を比較する時に、筆者がおすすめしている方法は、「リフォーム会社比較サイト」を使うこと。
リフォーム会社比較サイトとは、複数のリフォーム会社をサイト上でじっくり比較でき、気に入ったリフォーム会社だけに見積を依頼することができる便利なサイト。
メリットデメリットに分けて説明していきます。
リフォーム比較サイトを使うメリット
リフォーム比較サイトを使うメリットは、各サイトによって違いはありますが、以下のようなもの。
- 無料で使える
- 現地を見てもらうまで匿名で相談できる
- 数社とのやりとりがサイト上でできる
- 心配なことはメールで解決できる
- 各リフォーム会社の口コミや施工事例がチェックできる
- リフォームアイデア&アドバイス・概算見積・プランの3点セットがもらえる
- お断りはボタン1つで気兼ねなくできる
- リフォームのノウハウ本がもらえる
ノウハウ本
↓ ↓ ↓
出典:ホームプロ
出典:タウンライフリフォーム
リフォーム比較サイトには、上にあげたようにメリットがたくさんありますが、筆者が考える「最大のメリット」はコレ。
↓ ↓ ↓
リフォーム会社をふるいにかけ、下見に来てもらうリフォーム会社を厳選できる
実際に会う前、家に来てもらう前に、リフォーム会社を選別できるのです。
後ほど説明しますが、下見に来てもらうリフォーム会社は、3社がベスト。
自分で直接リフォーム会社に依頼をすると、すぐに
という流れになるので、依頼した3社に下見をしてもらい、その3社の中から自分に合うリフォーム会社を選ぶという流れになります。
では、リフォーム比較サイトを使うとどうなるか。
下見に来てもらう前に、たくさんのリフォーム会社の中からサイト上で3社に厳選し、下見に来た3社の中から自分に合うリフォーム会社を選ぶという流れ。
違いがわかりますか?
直接リフォーム会社に依頼した場合:3社の中の1社を選ぶ/ふるいにかけるのは1回
リフォーム比較サイトを使う場合:たくさんの会社の中の3社を選び、さらに1社を選ぶ/ふるいにかけるのは2回
どちらが「よいリフォーム会社のよい担当者」を選べるかは、明らか。
ふるいにかければかけるほど、違和感に気づくチャンスは増えます。
リフォーム比較サイトを使うデメリット
ここまでに説明してきたように、メリットがたくさんあるリフォーム比較サイトですが、うまく使えなかった人や、不安に思う人の声もあるので紹介します。
- たくさんのリフォーム会社からレスポンスがあって、わけがわからなくなってしまった
- 見積を比較したいのに、最初のメールで下見に来たいと言われた
- しつこい営業をされた
- リフォーム比較サイトを使うと割高になるか心配
これらはよくある意見なので、1つずつ詳しく解説していきますね。
たくさんのリフォーム会社からレスポンスがあって、わけがわからなくなってしまった
リフォーム比較サイトを使うと、簡単にたくさんのリフォーム会社にコンタクトできる反面、多すぎるとわけがわからなくなるというデメリットがあります。
わけがわからなくならないためには、タイミングごとにすべきことを理解することが大切。
まず、リフォーム紹介を依頼すると、いくつかのリフォーム会社が紹介されます。
このタイミングで行うことは、「下見&見積依頼のステップに進める3社を選ぶこと」。
チェックするポイントは、紹介されたリフォーム会社の
- 口コミ情報
- 施工事例
- 質問に対する回答
この3つ。
口コミ情報や施工事例は、リフォーム比較サイト上でチェック可能です。
口コミ
施工事例
出典:ホームプロ
質問に対する回答については、「今回のリフォームに補助金が使えるか」など、疑問に思っていることを、同じ内容で複数のリフォーム会社に質問してみましょう。
同じ質問に対して、「A社の回答よりもB社の方が親切で丁寧だったな」などと、比較するためです。
口コミ情報、施工事例、質問に対する回答を比較し、下見に来てもらう3社を選びます。
という人は、口コミや施工事例を比較するよりも、「同じ質問を複数の会社にしてみる」方法の方が、手っ取り早く差が浮き彫りになるのでおすすめ。
リフォーム会社を3社にしぼった後の選び方については、後ほど説明します。
間違っても、リフォーム会社から言われるがまま、現地の下見に応じないようにしましょう。
何社ものリフォーム会社と実際に会って話をしだすと、確実にわけがわからなくなります。
まずはリフォーム会社を3社にしぼることに集中してください。
見積を比較したいのに、最初のメールで下見に来たいと言われた
これも、リフォーム比較サイトあるあるの事例です。
そもそもですが、リフォームの見積は、下見無しでは正確なものが絶対に作れません。
それでも、「概算」としてリフォーム見積を出してくれる会社もありますが、あくまで下見前の「概算」なので、その概算金額は全く役に立ちません。
30万円の概算が出たトイレの改装工事が、下見をして、施主の要望を取り入れたら50万円になってしまった。
このようなことは、普通にあり得る話だからです。
ですので、下見前の「概算金額」でリフォーム会社を比較するのは、まったく意味がないことになります。
そんなことはありません。
比較する内容は、「金額」ではないからです。
- メールや電話などの対応はどうか
- 口コミはどうか
- 施工事例はどうか
- 質問に対する回答は適切か
見積金額よりも大事な「よいリフォーム会社のよい担当者かどうか」で比較してください。
ちょっと、話がそれました。
そう、「下見をしないと正確な見積が出せないから、各社がまずは下見をさせてほしがる」という話でした。
筆者は、「下見に来てもらう会社は3社」を推奨しているので、まずは下見と言われてもすぐにOKを出さないことをおすすめします。
上にあげた、口コミ、施工事例、メールや電話などの対応、質問の回答などで違和感をチェックし、3社にしぼってから、下見を依頼しましょう。
しつこい営業をされた
リフォーム会社は基本的に忙しいので、新築の会社程はしつこい営業をしないもの。
それでも「リフォーム比較サイトを使ったらしつこく営業された」という声をたまに耳にします。
- 判で押したような月並みのメールがバンバンくる
- 電話攻撃がすごかった
など。
実は、筆者もこの記事を書くにあたり、リフォーム比較サイトの最大手「ホームプロ」に登録しました。
メールは普段使うアドレスではなくサイト内のマイページ内にたまっていくだけなので、いくらバンバン届こうと、まったく気になりません。
電話番号は登録していないし、なんといっても匿名。
しつこい営業なんて、全然されていませんよ。
出典:ホームプロ
他のリフォーム比較サイトを使った人や、ホームプロでも電話番号を登録した人が、電話攻撃に遭ってしまったのだと思われます。
でも、その電話も「違和感チェック」にとても役立ちますよ!
電話で話す内容はもちろん、電話してくる時間、話し方、回数、すべてチェックポイントです。
それでも、何社ものリフォーム会社から入れ替わり立ち代わり電話がかかってくるのは確かにうっとおしいので、電話番号を登録する人は紹介してもらう会社の数を5社くらいにしぼることをおすすめします。
リフォーム比較サイトを使うと割高になるか心配
ちょっと核心に触れる話なので、書こうか迷ったのですが、書きます。
リフォーム比較サイトを使う際、利用者は無料ですが、紹介されるリフォーム会社側はリフォーム会社比較サイトに対し費用が発生します。
リフォーム比較サイトによって異なりますが、紹介手数料、成約手数料、登録料などがかかるのです。
心配になりますよね。
でも、どのリフォーム会社も「広告料」はもともと必要。
リフォームの見積を施主から依頼してもらうために、CMをうったり、チラシを配ったり、DMを発送したりしています。
リフォーム比較サイトに払う手数料=広告料です。
そもそも、リフォーム会社の見積は、すべての項目に対してリフォーム会社の利益が上乗せされているのを知っていますか?
40%オフ!のキッチンも、キッチンメーカーからリフォーム会社が買う値段(仕入れ価格)は、40%引きの60%ではありません。
50%や40%など、お客様価格よりも安い値段で仕入れ、差額をリフォーム会社の利益としているのです。
足場価格も、木工事価格も、職人さんに支払う金額=見積価格ではなく、やはりここでも差額がリフォーム会社の利益となります。
すべての項目で利益を上乗せし、最終的には見積価格の20~40%がリフォーム会社の利益になるのです。
一般の人が聞くと、「え?リフォーム会社ってそんなに利益を取っているんだ」と思うかもしれません。
でも、大手リフォーム会社も、工務店も、激安設備業者も、みんなそうやって見積を作っています。
すべての項目にリフォーム会社の利益が上乗せされているのに、リフォーム比較サイトに支払われる数%の手数料だけを気にするのは、ちょっとおかしな話。
もっと言えば、リフォーム比較サイト経由できた見積依頼と、直接依頼された見積依頼とで、見積金額の差はほとんどないか、あったとしてもほとんど気にしないでいいレベルです。
見積金額を上下する要因は、リフォーム比較サイトを経由したかどうかよりも、競合があるかどうかのほうがよっぽど大きいですよ。
どのリフォーム会社も、
- 競合がなく、自社にしか見積依頼されていない場合
- 競合があり、複数社に見積依頼されている場合
とでは、値引き額が異なります。
リフォーム比較サイトを使って複数の会社に声をかけたほうが、値引きをしてもらいやすい環境になるのです。
リフォーム会社の選び方|必勝法④リフォーム比較サイトはこの2サイトがおすすめ
リフォーム会社の選び方、4つ目の必勝法はおすすめのリフォーム比較サイトについて。
リフォーム設計歴20年以上のプロである筆者が、リフォーム比較サイトの中で主なものを徹底的に比較しました。
比較した12社
比較項目
- サイトの見やすさ
- 口コミを生かしてリフォーム会社比較ができるか
- 施工事例を生かしてリフォーム会社比較ができるか
- リフォームの流れに無理はないか
- プラスアルファの魅力はあるか
くわしい比較内容は「リフォーム比較サイトランキング|プロおすすめは2サイトだけ!」で説明していますが、比較の結果、筆者がおすすめできるリフォーム比較サイトは2サイトだけしかありませんでした。
その2サイトはこちら。
大丈夫です。
この2つのリフォーム比較サイトは、サイトを使う人の性格や考え方によって、どちらがおすすめなのかがハッキリとわかれるので、迷う必要はまったくありません。
- ホームプロの特徴
- タウンライフリフォームの特徴
- どちらのリフォーム会社比較サイトを使ったらいいか
これらについて、簡単に説明していきますね。
ホームプロの特徴
1つ目のおすすめリフォーム比較サイト、ホームプロについて説明します。
ホームプロは、20年以上続いている日本初&最大手のリフォーム比較サイト。
筆者がリフォーム比較サイトを使うなら、間違いなくこのサイトを使うと言いきれるほど、何もかもがよくできたサイトです。
リフォームの基礎知識、リフォーム価格の相場、施工事例、口コミ、など、情報が満載。
しかも、口コミは実際にホームプロを使った人だけが書き込めるので、サクラ評価は一切なし、そして口コミ管理はホームプロなので、悪い口コミも容赦なく載せています。
何より嬉しいのが、下見に来てもらうまでの間は匿名で利用できること。
リフォーム会社にしつこい営業をされることなく、ゆっくりと、自分のペースでリフォーム会社選びをすることができます。
タウンライフリフォームの特徴
続いて、2つ目のおすすめリフォーム比較サイト、タウンライフリフォームについて説明します。
こちらは、口コミ、施工事例などの情報があまり豊富なサイトではありません。
口コミ管理をしているのは、タウンライフリフォームではなく、リフォーム会社なので、悪い口コミを見ることもできません。
では、なぜタウンライフリフォームがおすすめなのか。
それは、リフォーム計画書3点セットがもらえるから。
- リフォームアイデア&アドバイス
- リフォーム費用お見積もり
- リフォームプランニング
名前や住所、予算などを入力することで、リフォーム計画書3点セットを申込むことができます。
ただ、リフォームの内容によっては、3点セットを渡す前に「下見をさせてほしい」と依頼される可能性も。
その場合は、先にお話したように、メールや電話、サイト内の施工事例などで下見を依頼する3社にしぼり、それから改めて下見を依頼しましょう。
どちらのリフォーム比較サイトを使ったらいいか
おすすめのリフォーム比較サイトを2つ紹介しましたが、使う人によっておすすめのサイトが異なります。
いかがですか?
どちらのリフォーム比較サイトを使うべきか、選べましたか?
リフォーム会社の選び方|必勝法⑤ダメなリフォーム会社を見抜く
リフォーム会社の選び方、5つ目の必勝法はダメなリフォーム会社の見抜き方。
ここからは、上で選んだリフォーム比較サイトを使っていきます。
「リフォーム比較サイト」はとても便利なツールですが、ただサイトを使うだけでは、リフォームを成功させることはできません。
ダメなリフォーム会社を見抜くために必要なステップは以下。
- ホームプロかタウンライフリフォームのどちらかを選び、各サイトに登録をする
- 条件に合うリフォーム会社を紹介してもらう
- 紹介してもらったリフォーム会社の口コミ、または、リフォーム計画書3点セットをチェック
- 紹介してもらったリフォーム会社のリフォーム事例をチェック
- 紹介してもらったリフォーム会社からのメール内容、電話応対をチェック
- 紹介してもらったリフォーム会社に、同じ内容の質問をしてみて比較する
- 下見に来てもらうリフォーム会社を3社に厳選する
1つずつ簡単に説明していきます。
ホームプロかタウンライフリフォームのどちらかを選び、各サイトに登録をする
ホームプロを選んだ人も、タウンライフリフォームを選んだ人も、まずは各サイトから登録をします。
大丈夫です。
ホームプロ→匿名、住所や電話番号などの個人情報を入力せずに登録可能
タウンライフリフォーム→電話がかかってきても「まだ情報収集中」だと伝えればOK。それでもしつこく連絡してくるようなリフォーム会社はその時点で選択肢から外しましょう。
まずは、リフォーム会社を紹介してもらわないことには、検討が進められません。
どうしても「まだ営業されるのはイヤ」という人は、ホームプロを使って、匿名、電話番号入力なしで登録しましょう。
筆者も記事を書くために、ホームプロに登録しましたが、サイト上のページに営業メールがたまっていくだけで、その他の営業は一切ありません。
とはいえ、どんな登録をするのか心配な人もいると思うので、簡単にホームプロとタウンライフリフォームの登録について説明しておきますね。
ホームプロの登録方法
ホームプロ「リフォーム会社紹介申込み」ページに直接行けるリンクをクリック
↓ ↓ ↓
下のような質問が次々と出てくるので、ポチポチと選択していきます。
筆者が登録したときは、2分でおつりがくるくらいあっという間に終わりました。
↓ ↓ ↓
でも、もし余力があれば、次の「詳しいご要望の登録」も済ませておくことをおすすめ。
リフォームをしたいと思ったきっかけやこだわりポイントなど、より詳しい情報を入力するページです。
この詳細を入力しなくてもリフォーム会社の紹介はしてもらえますが、より詳しい情報を送っておいた方が、後のリフォーム会社とのやり取りがスムーズ。
そして、この詳細情報の入力は、リフォーム会社紹介の申込みをするこのタイミングでしかできず、後から入力をしようとしてもできません。
ですので、ちょっと面倒くさいかもしれないですが、詳細情報の入力も済ませてしまいましょう。
これでホームプロへの登録は終わりです。
タウンライフリフォームの登録方法
タウンライフリフォーム「トップページ」へのリンクをクリック
↓ ↓ ↓
「簡単!60秒で入力完了 無料見積もりを依頼する」ボタンをクリック。
↓ ↓ ↓
住まいのタイプ
リフォームご希望の箇所
こんな感じで質問が出てくるので、ポチポチと選択していけばOKです。
入力内容はこんな感じ。
- お住まいのタイプ
- リフォームご希望の箇所
- 築年数
- 予定時期
- 予算
- リフォームしたい内容の詳細(任意)
- 間取り図やリフォーム箇所の画像(任意)
- 名前
- 住所
- メールアドレス
- 電話番号
個人情報の入力に抵抗がある人は、先に紹介した「ホームプロ」を選びましょう。
ホームプロなら匿名で使えます。
とはいえ、タウンライフリフォームも満足度が高いサイト。
なにより3点セットがめちゃくちゃ役立ちます。
個人情報を入れるだけの価値はじゅうぶんにありますよ。
タウンライフリフォームの入力について、注意が2つあります。
- 予算の入力は適正にする
- 要望や家の情報などはできるだけ詳しく入力する
タウンライフリフォームは予算によって、紹介してもらえる会社が変わります。
安ければ安いほどうれしいと思って、実際の予算より低い予算額を入力してしまうと、よいリフォーム会社との出会いを遠ざけてしまう可能性も。
予算は適正に入力しましょう。
それと、要望や家の情報はできるだけくわしく入力したほうが、よりあなたに合った「リフォームのアイデアとアドバイス」「概算見積」「プラン」のリフォーム計画3点セットがもらえます。
↓ ↓ ↓
「会社選択ページに進む」をクリックすると、「会社をお選びください」という画面が出てきます。
リフォーム会社がズラリと出てきます。
会社情報や実例、口コミ情報などを見ることも可能。
ただ、ここで出てくる情報は、リフォーム会社が管理する、いわゆる営業的な情報。
営業的な情報を見ても比較はできないので、ここではとくにリフォーム会社の選択はせず、「まとめて選択」にチェックを入れ、「リフォームプラン・見積を依頼する」ボタンをクリック
これでタウンライフリフォームへの登録は終わりです。
条件に合うリフォーム会社を紹介してもらう
ホームプロかタウンライフリフォームへの登録が済んだら、条件に合うリフォーム会社が続々と紹介されます。
タウンライフリフォームに登録した場合は、電話で下見を申込まれるかもしれません。
でも、まだここでは「情報収集中なので、もう少し待ってほしい」と断りましょう。
ここから、ダメなリフォーム会社を見抜くステップに入っていきます。
紹介してもらったリフォーム会社の口コミ、または、リフォーム計画書3点セットをチェック
ホームプロとタウンライフリフォーム、それぞれに説明します。
ホームプロを選んだ場合
ホームプロを選んだ人は、紹介してもらったリフォーム会社の口コミをチェックし、「ダメなリフォーム会社」を選択肢から外していきます。
必ずよい評価と悪い評価の口コミを両方チェックしてくださいね。
ここで選択肢から外すのは、「ダメなリフォーム会社」。
たまたま「ダメ担当者」に当たってしまったことが原因だと思われる悪い口コミは見逃していきます。
先にもお話した通り、どんなに素晴らしいリフォーム会社にも、「ダメな担当者」は必ず居ます。
ですので、口コミには「ダメな担当者がやらかした悪い口コミ」が、どのリフォーム会社にも必ずあるのです。
ふるい落とすのは、会社の体質自体がダメなリフォーム会社。
など、同じような悪い口コミが散見される場合は、会社の体質としてきちんとした業務ができていない可能性が大。
それに対して、
このように同じ項目に対して、異なる口コミが混在しているようなら、会社の体質が悪いのではなく、ダメ担当者に当たってしまっただけだと判断できます。
タウンライフリフォームを選んだ場合
タウンライフリフォームを選んだ人は、サイト上の口コミは良いものしかないので、チェック不要です。
リフォーム計画書3点セットが届くので、このタイミングではその内容をチェックしていきます。
プランや見積のチェックについては、後ほど説明します。
紹介してもらったリフォーム会社のリフォーム事例をチェック
出典:ホームプロ
ホームプロを選んだ人も、タウンライフリフォームを選んだ人も、紹介されたリフォーム会社の施工事例をチェックし、
このようなリフォーム会社を選択肢から外します。
もちろん、1つの施工事例だけで決めるのではなく、いくつかチェックしてみてくださいね。
紹介してもらったリフォーム会社からのメール内容、電話応対をチェック
リフォーム会社からのメールや電話でも、リフォーム会社の違和感に気づくことができます。
レスポンスの速さ、電話をかけてくるタイミングなど、何社かを比較することで、いまひとつなリフォーム会社を選択肢から外します。
紹介してもらったリフォーム会社に、同じ内容の質問をしてみて比較する
たくさんのリフォーム会社を紹介されてしまって、わけがわからなくなってしまった人におすすめの比較方法が、同じ内容の質問をしてみて比較する方法。
このように、一発でリフォーム会社の良し悪しが判断できます。
口コミや施工事例を比較するよりも、差がわかりやすいのでおすすめ。
下見に来てもらうリフォーム会社を3社に厳選する
ダメなリフォーム会社を見抜くために必要なステップ、最後は下見に来てもらうリフォーム会社を3社に厳選します。
ここまでにチェックしてきた内容で、ダメなリフォーム会社を選択肢から外し、いいなと思った会社を3つにしぼります。
リフォーム会社の選び方|必勝法⑥下見&見積依頼は3社
リフォーム会社の選び方、7つ目の必勝法は下見&見積依頼を3社にすること。
ここまでのリフォーム会社の選び方では、リフォーム会社の担当者に実際会うことなく、自分のペースで会社選びを進めることができました。
ここから先は、実際にリフォーム会社の担当者に会って話をしながら会社を選んでいくので、打合せの時間が必要になったり、検討する事項が増えたりして、これまでよりも手間がかかるようになります。
リフォーム会社に下見&見積を依頼すると、依頼する会社の数だけ、以下の工程が必要になります。
- リフォームの要望を伝える
- 現地を見てもらう
- プランを出してもらう
- プランを検討する
- 見積を出してもらう
- 見積を検討する
これらの比較検討をしっかりしようと思うと、リフォーム会社の数は3社が限界。
3社以上を比較しようとしても、わけがわからなくなってしまったり、時間がかかり過ぎてしまったりして、うまくいきません。
「金額だけを比較する」なら、何社でも相見積をかけられますが、重要なのは「見積金額」ではないので、きちんと比較できるリフォーム会社の数=3社に下見&見積依頼をしましょう。
ここで1つ注意があります。
「見積金額が重要でない」というのは、「予算度外視で優れたリフォーム会社を選びなさい」という意味ではありません。
最終的にはよいリフォーム会社のよい担当者に予算に合ったリフォームを提案してもらいますが、まずはよいリフォーム会社のよい担当者を見つけるのが先。
追って説明します。
リフォーム会社の選び方|必勝法⑦ダメな担当者を見抜く
リフォーム会社の選び方、7つ目の必勝法はダメな担当者を見抜くこと。
ここまでのリフォーム会社の選び方では、担当者個人ではなく、紹介されたリフォーム会社そのものが良いか悪いかをチェックしてきました。
リフォーム会社を3社にしぼり、下見を依頼する段階になると、自分の家を担当する担当者が決まります。
ここから先は、ダメな担当者を見抜いていきます。
まず、大前提から。
ここまでのチェックでいくら気に入ったリフォーム会社であっても、担当者がダメな場合は、残念ですがそのリフォーム会社との契約は避けたほうが吉です。
そして、かわいそうですが、新人担当者も避けたほうが吉。
なぜなら、リフォームは担当者の能力に大きく左右され、ダメな担当者や知識の足りない担当者の現場は、もれなくトラブルを起こすから。
- メールや電話
- 下見・要望の聞き取り
- プラン
- 見積
ダメな担当者は、必ず色々なタイミングで違和感のある行動をしています。
違和感に気づくこと。
そして、違和感を気のせいだと思い込まないこと。
こんなふうに、違和感をごまかしてしまわないようにしてください。
違和感は、比較することでより明らかになります。
など。
我慢できない程ではない違和感も、着工し工事が進むにつれ、大きな不満につながるケースを、筆者はこれまでに何度も目にしてきました。
契約前の違和感を「まぁいいや」でごまかさないようにしましょう。
リフォーム会社の選び方|必勝法⑧リフォームプランの見かた
リフォーム会社の選び方、8つ目の必勝法はリフォームプランの見かた。
以下2項目にわけて説明します。
- リフォームプランは自分の要望が反映されているかどうかが最も重要
- イメージの違うリフォームプランが出てきてしまった場合の対処法
リフォームプランは自分の要望が反映されているかどうかが最も重要
リフォームのプランが出てきたときに、最もチェックするポイントは以下。
- プランに自分の要望が反映されているかどうか
- 反映されていない場合は、その理由についてきちんと説明があったか
これは、リフォームプランそのものよりも重要なポイントです。
例えば、「お風呂は1坪サイズにしたい」と伝えてあるのに、0.75坪のユニットバスでプランが作られていて、その理由を説明してもらえなかったなどの、要望をスルーされたケース。
たくさん伝えた要望のうちの、小さな要望が1つ抜けていたからといって、「このリフォーム会社ダメだ」と判断するのはちょっとやり過ぎですが、
- とても強い要望として伝えた内容が、プランに反映されていない
- 要望した内容が、いくつもプランに反映されていない
- 反映できない理由の説明もない
このような場合は、きちんと施主の話を聞いていないか、施主の要望を軽く考えているかのどちらか。
逆に、
「お風呂は1坪サイズにしたいと伺っていましたが、そうするとキッチンへの動線が取りにくくなるので0.75坪にしました」
などの説明があった場合は、要望をスルーされたのではなく、きちんと検討してくれた結果なので、それに対する施主の意見を伝えればいいだけです。
- なにがなんでもお風呂は1坪にしたいのか
- キッチンへの動線を優先させるのか
- その他の方法を考えるのか
リフォーム会社と施主とで、相談しながら決めていけばいいのです。
黙って要望をスルーされてしまったら、キャッチボールができません。
イメージの違うリフォームプランが出てきてしまった場合の対処法
次は、イメージと違うリフォームプランが出てきてしまったときの対応について、お話します。
まず、リフォームのプランは、1回で自分の気に入ったプランを出してもらえるとは限りません。
施主から設計者が要望を聞き取る段階で、
- いまひとつ施主の要望がはっきりとしていなかったり、
- 施主が本当に望むものが見えにくかったり、
などの場合、筆者は1回目のプランで満足してもらうことを目的とせず、「話し合いをするためのたたき台プラン」としてプランを出すことがあります。
このプランのどこが好きで、どこが嫌かを探るためのプランです。
ですので、1回目のプランが理想と違うものであっても、まったく問題はありません。
そこから、理想のプランに近づけていけばいいだけですから。
- この部屋は6畳ではなく、8畳は欲しい
- キッチンのコンロ前は壁があった方がいい
- もっと窓を大きくしたい
など、たたき台プランを元に、たくさん意見を伝えましょう。
2回目、3回目のプランも理想に近づいていかないという場合はちょっと問題ですが、1回目のプランがイメージと違うものでも、全く心配しなくて大丈夫です。
リフォーム会社の選び方|必勝法⑨リフォーム見積の見かた
リフォーム会社の選び方、9つ目の必勝法はリフォーム見積の見かた。
リフォーム見積を見るときに重要なのは、見積の総額ではなく、どんな内容で作られた見積なのかを知ることです。
リフォームの見積は色々な項目の積み重ねでできています。
例えばトイレリフォームの例。
番号がついている部分について、それぞれ、
- どんな工事をするか
- どんな材料を選ぶか
の選択をして、金額を見積に反映させていきます。
トイレリフォームだけでこれだけの選択肢があるのだから、家全体のリフォームになれば、選択肢はとんでもない数になることがわかりますね。
例えば⑭の便器について、
A社はタンクレスの便器を見積に入れた
B社はタンク有の格安便器を見積に入れた
C社は水道工事が簡単に済むよう「リフォーム用便器」を見積に入れた
出典:TOTOトイレ
このように、各社が異なる内容で見積を作成します。
便器の選定ぐらいなら同じ条件にすることができるかもしれませんが、先の画像を見てもらえばわかるように、選択肢は膨大。
給水管は交換するか、クッションフロア下の下地合板は張替えるか、上張りするか、そのまま再利用するか、などの細かい条件を施主が指定することは不可能です。
そして、リフォーム会社によって、よいと思う施工はまちまち。
例えば、筆者はリフォーム便器をあまり提案しません(詰まることが多いからです)が、リフォーム便器を提案する設計者もたくさん居ます。
便器についても施主が見積条件を同じにするためだけに、TOTOの便器を指定してしまうと、A社ではTOTO品が安く仕入れられるけど、B社はリクシル品の方が安く仕入れられるなどの違いで、B社にとっては不利になってしまいます。
このように、全く同じ工事内容で各社が見積をすることは不可能で無意味。
大切なのは、「どの会社がどの内容で見積をしているかをしっかり把握すること」です。
見積書だけでなく、
- 口頭での説明
- カタログ
- 図面
色々なものを組み合わせて、どんな材料でどんな施工をするのかを、しっかり説明してもらいましょう。
見積の中身を理解した上で、いくらの見積が出ているのかを見ていきます。
見積の総額だけで比較するのは、100円のリンゴと30円のみかんを比べて、「みかんの方が安い」と判断するようなもの。
- 全ての選択肢で最安の選択をしたA社
- 全ての選択肢で施主の家にベストな選択をじっくり検討してくれたB社
総額はB社の方がもちろん高くなりますが、A社を選んではいけないことはわかりますよね。
それと、もう1つ注意するポイントがあります。
それは、自分が要望として伝えた内容が、見積に反映されているかどうかということ。
プランチェックの時と同じです。
例えば、
と伝えてあるのに、シート張りの安いフローリングで見積を作っていて、きちんとした説明がないなどのケース。
などと説明があればいいですが、見積書の備考欄にこっそりと「シートフローリング」と入れて終わりにするようなリフォーム会社は危険です。
- 施主は無垢のフローリングにしてほしいと伝えてあるから、無垢のフローリングを張ってもらえると思っていた
- リフォーム会社はシートフローリングで見積をしたから、そのままシートフローリングで施工した
このような行き違いが起き、トラブルに発展しかねません。
しっかりと、チェックしましょう。
リフォーム会社の選び方|必勝法⑩よいリフォーム会社のよい担当者に、予算に合ったリフォームをしてもらう
リフォーム会社の選び方、最後、10個目の必勝法はよいリフォーム会社のよい担当者に、予算に合ったリフォームをしてもらうこと。
ここまでに、よいリフォーム会社のよい担当者を選ぶコツについてお話してきました。
でも、いくらよいリフォーム会社のよい担当者を選べても、予算を大きくオーバーしていたら、リフォームは実現できません。
次は、リフォーム会社と相談しながら、予算とやりたいことの優先順位をすり合わせていきます。
- 少しだけ妥協して、値引き率が高いブランドのキッチンに変更する
- すべての部屋を無垢フローリングにするのではなく、LDだけにする
- 屋根は葺き替えではなく、カバー工法にする
など、納得のいく形で予算に合うよう、提案をしてもらいます。
もちろん、
というのは無理なので、そこはよく話し合いながら落としどころを探していくという作業になります。
よいリフォーム会社のよい担当者なら、必ず予算に合わせた納得のいく提案をしてくれるはず。
ここで重要なポイントは、「よいリフォーム会社のよい担当者を選んでから、予算に合わせた提案をしてもらう」という順番。
ここを間違えないようにしてください。
- A社は対応にちょっと違和感を感じるけれど、予算内で屋根のリフォームまでできる
- B社はこれまでの対応が本当に信頼できるけれど、屋根のリフォームをすると予算オーバーする
このような場合に、A社を選ぶのは違います。
まず、大前提として、「よいリフォーム会社のよい担当者」です。
予算と内容をすり合わせるのはその後。
B社に予算に合わせた提案をし直してもらいましょう。
契約前に感じたA社への違和感が、契約後、工事中、どんどん大きくなって、とんでもない不満につながっていくケースを、筆者は何度も見てきています。
それと、1つ注意があります。
ここまでに筆者は、「契約前によいリフォーム会社のよい担当者を選ぶことが重要だ」とお話してきました。
ですが、契約前にリフォーム会社ができることには限りがあります。
なぜなら、リフォーム会社は契約する前の作業を無償で行っていますが、実際は人件費などの経費がかかっているから。
契約をもらえない場合、その人件費分が丸々会社の負担になります。
ですので、契約してくれるかどうかわからないお客様に対して、何度もプランを出し直したり、見積を作りなおしたりすることはできないのです。
確かに、契約前に何度も何度もプランを作り直したり、見積を作りなおしてくれる担当者は居ます。
でも、そうしてくれる担当者が必ずしも優秀な担当者とは限りません。
いつも受注成績が足りず、そうやってお客様にペコペコしないと数字がとれない担当かもしれませんよ。
逆に、優秀な担当者はコスト感覚が優れているので、無駄な労力は使いません。
いつまでも契約しようとしないお客様に時間を使うより、前向きに契約を考えているお客様や、既に契約をしたお客様に時間を使いたいからです。
優秀な担当者ほど、きちんと
と、お客様に伝えていますよ。
リフォーム会社をふるいにかけて選びはするけれど、「経費がかかることを無償でやってもらっている」という意識はお客様にも必要。
そして、そういう節度を持ったお客様の方が、丁寧に接してもらえることは言うまでもありません。
次は、リフォーム会社選びでよくある失敗例を5つ紹介します。
リフォーム会社の選び方|失敗例5つ
リフォーム会社の選び方が、リフォームを成功させるためにとても重要だとお話してきましたが、ここではリフォーム会社選びを失敗してしまった人の話をします。
1社だけにしか見積依頼をしなかったAさん
- ユニットバスやキッチンの安さが魅力のリフォーム会社、1社にしか見積を依頼しなかった
- 現地調査がきちんとできておらず、ユニットバスの発注ミスで工期が大幅に遅れた
- さらに、指定したメーカーの商品ではなく、他メーカーの安い商品が取付けられてしまった
この失敗例は、ここまでに何度もお話しているように、違和感に気づけなかったことが原因。
複数のリフォーム会社を比較していれば、現地調査のいい加減さ、担当者の知識不足、勝手に違う商品を取付けてしまう無神経さに、気づけたはずです。
見積金額の安いリフォーム会社と契約したBさん
出典:リクシル 玄関ドア
- 玄関ドアの交換工事で相見積を取り、一番安い見積を出したリフォーム会社と契約
- 見積金額が安い理由は、断熱性能が現状のドアよりも劣るもので見積を作成したからだったが、断熱性能の違いを説明してもらえず、気づくことができなかった
- 断熱タイプの玄関ドアから断熱タイプでない玄関ドアに交換したため、玄関の断熱性能が著しく落ちてしまった
- 仕上がりも汚いので、別のリフォーム会社でやり直す予定
この失敗例は、見積金額だけでリフォーム会社を選んでしまったことが原因。
- 断熱性能のある玄関ドアで見積をしたA社
- 断熱性能が現状よりも劣る玄関ドアで見積をしたB社
B社の見積金額が安くなるのは当然。
現状の玄関ドアの断熱性能をきちんと確認し、それに合わせた玄関ドアを提案してくれたA社の方が「よい担当者」だったのです。
このように、見積価格は安くしようと思えば、いくらでもできます。
と、筆者がしつこく言う理由をわかっていただけたでしょうか。
違和感に気づいていたのに、そのまま流されて契約したCさん
- Cさんが契約したリフォーム会社の担当者は、最初の打合せから遅刻し、時間通りに来ることがまれ
- 違和感に気づきながらも契約した
- 着工後は、施主の要望が職人に伝わってない上、職人の技術も疑問
- 現場でトラブルが起きても、施主が連絡するまで対処してもらえなかった
この失敗例は、違和感に気づきながらも、気のせいで済ませてしまったことが原因。
リフォーム会社は、契約前のお客様には特に気を遣うもの。
その気を遣う時期に違和感があったなら、契約後、工事期間とどんどん違和感は大きくなっていくことがほとんどです。
渋滞などでたった1度遅刻したから、このリフォーム会社はダメというのは違いますが、他のリフォーム会社と比較して「これ、どうなの?」と思うようなら、その違和感を無視してはいけません。
大手リフォーム会社だから安心だろうと思って契約したDさん
- 大手リフォーム会社であることを理由に、他社と比較して高額の見積にも拘わらず契約した
- 業者に丸投げされ、リフォーム会社は監理をしなかったので、整理整頓や工事時間が徹底されず、不快な工事期間を過ごす羽目になってしまった
この失敗例は、リフォーム会社の担当者が出す違和感に気づけなかったことが原因。
業者に丸投げしたり、指示がだせないのは、たいてい未熟で知識のない担当者です。
または、忙しくて、契約後の現場に手が回らないという担当者も居ます。
他の担当者と比較すれば、未熟で知識がないことは契約前に十分気づくことができます。
忙しすぎるということも、なんとなく打合せがあわただしかったり、レスポンスが悪いなどで気づける可能性が大です。
知人に紹介されたリフォーム会社だから安心だろうと思って契約したEさん
- Eさんのリフォームは、知人の家を担当した人とは別の人が担当することになった
- 施主の要望を聴こうとせず、自社の都合ばかりを優先させる
- 見積や図面が間違いだらけ
- 説明不足で言い訳ばかり
- 不満だらけのリフォームになってしまった
この失敗例は、知人からの情報だけでリフォーム会社を選んでしまったことが原因。
何度もお話しているように、どんなによいリフォーム会社にも、必ずダメな担当者が居ます。
知人の家がよい担当者に当たったからといって、自分の家もそのよい担当者が担当してくれるとは限りません。
担当者の良し悪しは、本当に重要です。
リフォーム会社の選び方|まとめ
リフォーム会社の選び方について、かなり細かく、くわしく、説明してきました。
結論としては、
「よいリフォーム会社のよい担当者に、予算に合ったリフォームをしてもらうこと」
が最も重要です。
そのために、必要なのが、複数のリフォーム会社を比較すること。
リフォーム比較サイトを使って、2回のふるいにかけ、違和感のあるリフォーム会社や担当者を選択肢から外していってください。
自分の大切な家を、そのリフォーム会社に、そしてその担当者に、任せることができますか?
リフォームが成功するか失敗するかは、リフォーム会社の選び方で90%以上決まります。
最良のリフォーム会社と担当者を選んでくださいね。
最初の1歩は、
- ホームプロ
- タウンライフリフォーム
どちらかのリフォーム比較サイトを選び、1回目のふるいにかけてみることから始めましょう!
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