これからリフォームをしようとするすべての人へ
- 「トイレが汚れてきたから、便器を交換しようかな」と、チラシにあった格安設備業者に電話をしようとしている人
- 近所の人に教えてもらった評判のよいリフォーム会社で「我が家もリフォームをしよう」と考えている人
- 「そろそろ外壁塗装をしないといけないタイミングだから、家を建てたハウスメーカーにメンテナンス工事の依頼をしよう」と考えている人
大きい工事でも、小さい工事でも、「リフォームをしよう」と決意し、リフォーム会社に電話をかけようとしている人は、ちょっとだけ待ってください。
上の例のように、深く考えずにリフォーム会社を選ぶと、取り返しのつかない失敗をしてしまうかもしれません。
リフォームを終えたときに、あなたがこんな気持ちにならないためにも、リフォーム設計歴20年以上で、リフォーム会社のウラ側をイヤというほど知り尽くしている筆者の話を、まずは聞いてください。
リフォーム会社に連絡をするのは、それからでも遅くはありませんから。
リフォームの怖い話
いきなりおどろおどろしいタイトルですが、まずは「リフォームは怖い」という認識を持ってほしくてつけました。
このように思った人もいるでしょう。
でも、違います。
悪徳リフォーム会社だけでなく、
- 大手有名リフォーム会社
- ユニットバスなどの住宅設備が激安の設備業者
- 地元工務店
すべての会社と施主との間で、大なり小なりのトラブルが頻繁に起きています。
そもそも、リフォームだけでなく「建築」は、本当にアバウトな業界です。
建築関係者でない人は、
「お金さえ払えば、どこに頼んでも同じレベルで施工してもらえる」
このように考えていませんか?
でも、この考え方は「建築」において、まったく当てはまりません。
- 営業する人によって、提案レベルが著しく違う
- 設計する人によって、図面レベルが著しく違う
- 施工する人によって、施工レベルが著しく違う
- 最悪、完成する前に連絡がつかなくなる
同じお金を払っても、上記のような「著しい違い」があるのは、「建築の世界」では常識。
そんな建築の世界の中でも、さらに混沌としているのが「リフォーム業界」です。
リフォームは、既存の建物を生かしながら新しいものを取り入れていくもの。
古い建物の知識も新しい建物の知識も両方必要とする、とても難しい仕事です。
にもかかわらず、
「新築の仕事が減ってしまったから、リフォームでもやってみよう」
このような工務店やハウスメーカーなど、異業種の会社がリフォーム業に続々と新規参入しています。
今や、
/
猫も杓子も
リフォーム!
\
といった感じ。
そんな状態のリフォーム業界ですから、クレームは他業界の比ではありません。
このように思うレベルで、リフォーム業界はクレームや不満に満ちています。
- 職人、特に大工の技術が最低だった
- 家具をきちんと養生せずベランダへ放置し、「養生は自分たちの仕事ではない」と言い切られた
- リフォームしたトイレを職人が汚してしまった
- 図面に描かれているものが見積もりに入ってなく、取り付けられてなかった
- 最終打ち合わせで話したことが守られていなかった
- 新品のドアに傷がついていた
- 相談なく、打合せと違う内容で施工された
ホームプロの口コミから抜粋しましたが、このような不満はリフォーム設計をしている筆者の耳にも頻繁に届きます。
残念ながら、そうではありません。
大手にも、古くからある会社にも、業界内でよくないウワサが流れているリフォーム会社はたくさんあります。
さらに、どんなによいリフォーム会社にも、絶対に「ダメ担当者」が在籍。
筆者はこれまでに数々の大手リフォーム会社から設計の仕事を請けていますが、どのリフォーム会社にももれなくダメ担当者がいます。
- きちんと調べもせず、お客様に補助金が使えると説明し、施工が終わってから要件を満たしていないことに気づき、補助金がもらえなかった
- 図面の内容通りに施工されていないのに、職人に遠慮して指摘できず、お客様に我慢してもらうことにした
- お客様と約束した施工が、契約した金額ではできないと職人から怒られ、契約後にもかかわらず、お客様に多額の追加請求をした
ダメ担当者がやらかしたあれこれは、他にも山ほどあります。
しかも、ダメ担当者は各社に1人や2人ではありません。
これまで筆者がみてきた感覚だと、まともな仕事ができるのは半分くらいです。
そう、だから「リフォームは怖い」のです。
そんな恐ろしいリフォームを成功させるために必要な「たった1つのこと」とは何か。
大手リフォーム会社に6年所属し、現在は一級建築士事務所として大手リフォーム会社から設計業務を委託されていて、リフォーム会社のことをウラ側まで知り尽くした筆者がお話していきます。
リフォーム成功に必要な「たった1つのこと」
リフォーム成功に必要なたった1つのこと、それは「よいリフォーム会社のよい担当者を見つける」こと。
こんなふうに思った人もいるでしょう。
筆者はリフォームに失敗した人を何人も見てきていますが、その人たちに共通する原因は以下。
「ダメなリフォーム会社」か「ダメな担当者」のどちらか、または両方を選んでしまった
これに尽きます。
「なんで、お客様は見るからにダメなこの担当者と契約してしまうのだろう」
「どうして、この担当者のダメさに気づかないのだろう」
身近でダメ担当者を見ている筆者としては、このように思えてしまうのです。
でも、お客様からすれば、
- 大手リフォーム会社だから安心だと思った
- 契約前はそんなにダメじゃなかったのに
- 1つのリフォーム会社にしか見積を取らなかったから、これが普通だと思った
このように、ダメなリフォーム会社やダメな担当者を選んでしまう理由があるのでしょう。
では、どうしたら、こんなハズレだらけのリフォーム業界で、「よいリフォーム会社のよい担当者を選ぶ」ことができるのか。
それは「比較する」こと。
- 相見積を取ったら、今までいかに知識のない人と話していたのかが分かりました。
- キッチンのリフォームで相見積を取ったら、A社はこちらが言ったままのプラン、B社は自分では思いつかないようなプラスαの提案がありました。
このように、1社だけだと見えなかったものが、複数社を比較することで見えてきます。
そうですよね。
筆者も、最終的に比較するリフォーム会社の数は、3社がベストだと考えています。
なぜなら、実際に見積を依頼するとなれば、見積を依頼するリフォーム会社の数だけ、以下の工程が必要になるから。
- リフォームの要望を伝える
- 現地を見てもらう
- プランを出してもらう
- プランを検討する
- 見積を出してもらう
- 見積を検討する
時間があり余っていて、「きちんと各社を比較検討できる」というなら、5社でも10社でも検討すればいいでしょう。
でも、これらの比較検討をきちんとしようとすると、普通は3社が限界。
それ以上になると、わけがわからなくなってしまったり、時間がかかり過ぎてしまうのです。
では、3社に直接、見積依頼をするのが正解なのか。
実は、もっとよい方法があります。
それが、リフォーム会社比較サイトを使う方法。
次は、リフォーム会社比較サイトについてお話します。
リフォーム会社比較サイトが「最強」
リフォーム会社比較サイトをご存知ですか?
スマホやパソコンで簡単な入力をするだけで、複数のリフォーム会社を紹介してもらえるサイトです。
どの人も、まずは聞いてください。
リフォーム会社比較サイトは、リフォーム設計のプロである筆者ならではの「おすすめの使い方」があります。
リフォーム会社比較サイトを使う、最大のメリットは以下。
たくさんのリフォーム会社をふるいにかけ、下見にきてもらうリフォーム会社を厳選できる。
実際に会う前、家に来てもらう前に、リフォーム会社を選別できるのです。
リフォーム会社比較サイトはいくつかありますが、筆者が隅々まで比較検討した結果、おすすめできるサイトは2つだけという結果に。
比較した12サイト
比較した項目
- サイトの見やすさ
- 口コミを生かしてリフォーム会社比較ができるか
- 施工事例を生かしてリフォーム会社比較ができるか
- リフォームの流れに無理はないか
- プラスアルファの魅力はあるか
比較内容は別記事リフォーム会社比較サイトランキング|プロおすすめは2サイトだけ!でくわしく説明していますが、比較した結果、おすすめできるのは以下2サイトのみです。
どちらのサイトも無料で使えます。
おすすめが2つあるので、どちらのサイトを使ったらいいか迷う人もいると思いますが、大丈夫。
サイトを使う人の性格によって、おすすめのサイトがハッキリと分かれます。
以下、3つにわけて説明していきます。
- ホームプロの特徴
- タウンライフリフォームの特徴
- ホームプロとタウンライフリフォームのどちらを使うべきか
ホームプロの特徴
1つ目のおすすめリフォーム会社比較サイト、ホームプロについて、簡単に説明します。
ホームプロは、20年以上続いている日本初&最大手のリフォーム会社比較サイト。
筆者がリフォーム会社比較サイトを使うなら、間違いなくこのサイトを使うと言いきれるほど、何もかもがよくできたサイトです。
- リフォームの基礎知識
- リフォーム価格の相場
- 施工事例
- 口コミ
情報が満載。
口コミは実際にホームプロを使った人だけが書き込めるので、サクラ評価は一切なしです。
そして口コミ管理はホームプロなので、悪い口コミも容赦なく載っています。
何より嬉しいのが、下見に来てもらうまでの間は、匿名で利用できること。
匿名で電話番号の入力もしていないので、サイト上にメールがたまっていくだけで、まったく営業などはされていません。
営業のしようがないのだから、当然といえば当然ですが。
ゆっくりと自分のペースで、リフォーム会社選びをすることができますよ。
タウンライフリフォームの特徴
2つ目のおすすめリフォーム会社比較サイト、タウンライフリフォームについて、簡単に説明します。
こちらは、口コミ、施工事例などの情報が、あまり豊富なサイトではありません。
口コミ管理はタウンライフリフォームではなくリフォーム会社なので、悪い口コミを見ることもできません。
では、なぜタウンライフリフォームがおすすめなのか。
それは、「リフォーム計画書3点セット」がもらえるから。
- リフォームアイデア&アドバイス
- リフォーム費用お見積もり
- リフォームプランニング
名前や住所、予算などを入力すると、リフォーム計画書3点セットを申込むことができます。
ホームプロとタウンライフリフォームのどちらを使うべきか
おすすめのリフォーム会社比較サイトを2つ紹介しましたが、使う人によっておすすめのサイトが異なります。
自分で口コミや施工事例をしっかり研究して、リフォーム会社を選びたい人→ホームプロ
まずはアドバイスとプランと概算がほしい人→タウンライフリフォーム
どちらのリフォーム会社比較サイトを使うか、決まりましたか?
あんまり迷う人はいないかと思いますが、もしも迷うなら、匿名&電話番号の入力が不要で、気兼ねなく使えるホームプロをおすすめします。
リフォーム会社比較サイトを使った、会社選びのステップ
リフォーム会社比較サイトを使った、筆者がおすすめするリフォーム会社選びの手順はこんな感じ。
- リフォーム会社比較サイトを使って、「この会社はないな」という会社をふるい落とす
- リフォーム会社比較サイトの施工事例や口コミをチェックして、見積依頼する3社を選ぶ
- 厳選した3社に現地を確認してもらい、詳細な見積とプランを出してもらう
- よいリフォーム会社のよい担当者に、予算にあったリフォームをしてもらう
この方法なら、3社だけでなく、たくさんのリフォーム会社の中から、
- それほど手間をかけず
- 確実に
あなたにとって1番よいリフォーム会社が選べます!
1つずつ簡単に説明します。
リフォーム会社比較サイトを使って、「この会社はないな」という会社をふるい落とす
リフォーム会社の選び方、1つ目のステップはリフォーム会社比較サイトを使って、「この会社はないな」というリフォーム会社をふるい落とすこと。
スマホやパソコンを使って、リフォーム会社比較サイトに行き、
- 住まいのタイプ
- リフォーム箇所
- 築年数
など、簡単な質問にポチポチと答えていくと、条件にあったリフォーム会社が何社か紹介してもらえます。
出典:ホームプロ
その中から、「この会社はないな」というダメ会社をふるい落とすのが最初のミッション。
どうやってふるい落とすか。
簡単にダメ会社を見分けるおすすめの方法を教えます。
紹介されたリフォーム会社すべてに、1つでいいので何か同じ質問をしてみましょう。
例えば、
- 今回のリフォームに使えそうな補助金はありますか?
- キッチンのリフォームを考えていますが、今人気があるキッチンはどんなキッチンですか?
など。
メールでも電話でもいいので、聞いてみてください。
同じ質問に対して、各リフォーム会社がどんな回答をするかで、比較します。
上の質問をした場合は、こんな感じ ↓↓↓。
A社:リフォームの補助金は、申請が大変なのであまり使う人はいないです。
B社:最近では、こどもみらい住宅支援事業による補助金を使う人が多く、今回のリフォームでも使える可能性が高いです。最大60万円まで支給されるので、積極的に使っていきたいですね。
A社だけに質問していたら「そんなもんか」と思ってしまうけれど、B社に質問することでA社がダメだと気づけますよね。
このようにして、まずは「この会社はない」と思うリフォーム会社をふるい落としましょう。
リフォーム会社比較サイトの施工事例や口コミをチェックして、見積依頼する3社を選ぶ
リフォーム会社の選び方、2つ目のステップはリフォーム会社比較サイトを使って、施工事例や口コミをチェックしていきます。
すでに前のステップで「この会社はないな」というリフォーム会社をふるい落としているので、今度は、詳細の見積を出してもらう3社を選ぶことが目的です。
リフォーム比較サイトは、各リフォーム会社の施工事例や口コミを見ることもできます。
施工事例をチェック
まずは施工事例をチェックします。
出典:ホームプロ
各リフォーム会社の施工事例をいくつか見て、どんな印象を持ちましたか?
何社かの施工事例を見ているうちに、自分の好き嫌いが見えてきます。
口コミをチェック
リフォーム会社比較サイトの口コミは、以下2通りがあります。
- リフォーム会社が管理(タウンライフリフォーム)
- リフォーム会社比較サイトが管理(ホームプロ)
①の「リフォーム会社が管理する口コミ」の場合は、リフォーム会社にとって都合の良い口コミしか載っていないので、チェックしてもあまり意味がありません。
②の「リフォーム会社比較サイトが管理する口コミ」の場合は、容赦なく悪い口コミも掲載されているので、口コミ内容をチェックしてみましょう。
出典:ホームプロ
ただ、先にお話した通り、どのリフォーム会社にもダメな担当者が居るので、ダメ担当者がやらかした悪い口コミは、どのリフォーム会社にも必ずあります。
ですので、ここでふるい落とすのは、会社の体質自体がよろしくない「ダメなリフォーム会社」。
どの人もこの人も、口コミで
「職人への引継ぎがまったくできていない」
「段取りが悪い」
などと言っている場合は、「リフォーム会社自体が良くないのかな」と想像できます。
それに対して、
「丁寧に対応してもらって感謝している」
「対応が雑だった」
このように、同じ項目で評価が混在している場合は、担当者による対応の差だと判断できますね。
ここまでのステップで注意点
ここまでに、実際に現地を見てもらい、見積を作ってもらう3社を選ぶまでのステップを2つ説明してきましたが、2つ注意があります。
- 概算金額でリフォーム会社をふるいにかけないこと
- 現地調査の依頼にはまだOKしないこと
1つずつ説明します。
概算金額でリフォーム会社をふるいにかけないこと
注意点、1つ目は概算金額でリフォーム会社をふるいにかけないこと。
リフォームは新築と違って、きちんと現地の状態を確認し、お施主様の話をしっかり聞いてからでないと、詳細の見積が出せません。
「概算で150万円と言われたキッチンリフォームが、現地確認、施主の要望を聞いた後に改めて見積をしてもらったら300万円になってしまった」
このような話は、リフォームあるあると言えるくらい、よくある話。
ですので、ここまでのステップでリフォーム会社から「概算見積」を出してもらったとしても、その金額でリフォーム会社を選ぶことは全く意味がありません。
あくまで、
- 質問に対する回答
- メールや電話などの対応
- 施工事例
- 口コミ
これらによって、リフォーム会社をふるいにかけていきましょう。
現地調査の依頼にはまだOKしないこと
注意点、2つ目はリフォーム会社から「現地を見させてほしい」と言われても、3社にしぼり込むまではOKをしないこと。
リフォームは先にお話した通り、現地の状態を確認し、施主の要望をしっかり聞き取ってからでないと、正確な見積が出せません。
ですので、リフォーム会社側は「まずは現地を確認したい」と依頼をしてくるのです。
でも、リフォーム会社に言われるまま現地調査に応じていると、あまりにもたくさんのリフォーム会社を一度に比較することになり、確実にわけがわからなくなります。
現地を確認してもらい、きちんとした見積を作ってもらうのは、時間的にもきちんと比較ができる3社が限界。
まずは、3社にしぼることに集中しましょう。
厳選した3社に、現地を確認してもらい、詳細な見積とプランを出してもらう
リフォーム会社の選び方、3つ目のステップは厳選した3社にプランと詳細見積を依頼します。
いよいよ3社にしぼれたら、実際に現地を確認してもらい、直接話をしながら、リフォーム会社を2回目のふるいにかけていきます。
そして、ここからは「担当者」も、ふるいにかけていきます。
担当者に対して「違和感」がないかを、しっかり見ていきましょう。
ポイントは以下3つ。
- プランそのものよりも、施主の要望をきちんと反映させているかどうかが重要
- 見積金額だけでリフォーム会社を選ばない
- この担当者に大切な家を任せられるか
1つずつ説明します。
プランそのものよりも、施主の要望をきちんと反映させているかどうかが重要
現地を確認してもらい、施主の要望を聞いてもらったら、各社からリフォームのプランが出てきます。
ただ、1回目のプランで大満足なプランが出てくるかどうかは、それほど重要ではありません。
大事なのは、施主の要望した内容が、きちんとプランに反映されているかどうか。
「子供が勉強できるスペースを作って、対面にしたキッチンから様子が見えるようにしたい」
出典:パナソニック
こう伝えたのに、
- 対面でないキッチンを計画したり
- 子供が勉強できるスペースがなかったり
要望を反映していないプランが出てきていませんか?
「対面キッチンにすると、勉強スペースが作れないのでこのようなプランにしました」と説明があったなら、まったく問題はありません。
- どうしても対面キッチンにして、勉強スペースをあきらめるのか
- 対面キッチンをあきらめて提案通りのプランにするのか
- 別の方法を考えるのか
これらを話し合えばいいだけです。
問題は、「黙って」要望をスルーされたケース。
小さな要望を1つ忘れたから「この担当者はダメだ」とふるい落とすのはやり過ぎですが、
- 強い要望として伝えたことがプランに反映されていないし、それについての説明もない
- 要望がいくつも黙ってスルーされている
このような場合は、要注意です。
人の話をきちんと聞いていないか、施主の要望を軽く考えているかのどちらか。
そんな担当者いる?と思うかもしれませんが、ゴロゴロいます。
筆者のまわりのダメ担当者もよくこれをやっていて、施主とのコミュニケーションがまったくとれていません。
見積金額だけでリフォーム会社を選ばない
リフォームの見積内容は、同じように見えて、各社でまったく違うものが出てきます。
例えば、トイレのリフォームを頼んだ場合に、
- 便器はどんなものに交換するのか
- 床材はどんなものに張り替えるのか
- 床材の下にある合板は張り替えるのか
- 給水菅や排水管の工事はどのようするのか
他にも、たくさんの選択肢があります。
小さな工事でもたくさんの選択肢があり、その中から各リフォーム会社がよいと思う内容を選択して、見積を作っていくのです。
すべての選択肢で最安の選択をしていけば、格安の見積を作ることも可能。
- すべての選択肢で最安の選択をしたA社
- 1つ1つの選択肢で、施主にとってよいと思うものを選択したB社
見積金額が安いのはA社ですが、選ぶべきリフォーム会社はB社だということがわかりますよね。
「価格が安いから選んだけど、安い理由が見積の間違いだった」
これも、リフォームあるあるです。
ダメな担当者は、見積もいい加減。
しかも、契約後に「間違えていたから追加で費用をください」と平気な顔で言ってくるのも、ダメ担当者の特徴です。
- 見積金額そのものよりも、どんな内容で見積をしたかをきちんと説明してくれたか
- 要望したものがきちんと入っているか
これらのほうが、ずっと重要です。
この担当者に大切な家を任せられるか
リフォーム会社を選ぶポイント、最後の決め手となるのは「その担当者に大切な家を任せられるかどうか」。
リフォーム会社選びに失敗した人が、口をそろえて言うセリフがあります。
それは、
「契約するまではよかったのに」
これ、ダメ担当者を間近で見ている筆者から言わせてもらうと、絶対にそんなはずはありません。
- いつも時間に遅れてくる
- 電話やメールの返事が遅い
- 説明の内容がよくわからない
- 分かっていなそうなのに、調べもしないで適当な返事をする
- 「後ほどお返事します」などの約束が守られない
こんな違和感を、気のせいだとごまかしてしまわないでください。
- 忙しいから仕方ないのかな
- 職人気質だから、雑な対応も普通なのかな
- 説明が理解できない自分が悪いのかな
こんなふうに、無理やり納得してしまわないでください。
契約前の違和感に気づくこと。
違和感を「まぁいいや」でごまかしてしまわないこと。
とても大切なポイントです。
よいリフォーム会社のよい担当者に、予算にあったリフォームをしてもらう
リフォーム会社の選び方、4つ目のステップはよいリフォーム会社のよい担当者に、予算にあったリフォームをしてもらうこと。
「見積金額だけでリフォーム会社を選ばないことが大切」だと先にお話しました。
でも、「見積金額だけでリフォーム会社を選ばない」ということは、「予算度外視でよいリフォーム会社を選びなさい」という意味ではありません。
まずは、よいリフォーム会社のよい担当者を選び、その後で、予算に合ったプランを作っていくのです。
「キッチンはこの要望を少し妥協して、こちらの割引率の高いキッチンに変更すれば50万円下がりますよ」
このようなすり合わせをして、予算に近づけていくのです。
では、以下のA社とB社はどちらを選ぶべきかを考えてみてください。
A社に頼むと、キッチンとお風呂、トイレのリフォームすべてが予算内でできるが、担当者に違和感がある。
B社に頼むと、トイレのリフォームが予算内におさまらない。でも担当者はとても誠実で安心して家を任せられる。
この場合、A社を選ぶのは間違いです。
違和感のある担当者にリフォームを依頼すれば、90%以上の確率でリフォームは失敗してしまうから。
正解は、B社を選び、予算に合わせた納得のいくリフォームを相談しながら決めていくこと。
間違えないようにしてくださいね。
リフォーム会社選びに成功した人/失敗した人
次は、よいリフォーム会社のよい担当者を選ぶことができた人と、できなかった人の例を見ながら、なぜ成功できたのか、なぜ失敗してしまったのかを考えていきましょう。
よいリフォーム会社のよい担当者を選ぶことができた人
前任2人が変更となり3人目はマネージャーが担当となった。
この方の人柄.説明力につきます。前任だったら不安で契約をしていなかったと思う。
『良い担当者に出会うか 』だと思う。こちらの会社だけの話ではないが。
安心してお任せする事が出来ました。
担当者様には感謝します。
出典:ホームプロ
まさに、私がお話してきたことを集約したかのような口コミです。
最初とその次はダメ担当者(2人も!)に当たってしまったが、次の担当者がよい担当者だったため、契約。
結果、リフォームにも満足されていますね。
よいリフォーム会社のよい担当者を選ぶことができなかった人
営業がすごくいい加減。一生懸命やっている風にしていたけど、時間をまもった事は一回もなく、ひどい時には4時間もまたされた事も!
時間に遅れるのが常習で、そうかと思ったらアポなしで「あと5分で着きます!」とか電話してくるし非常識。
見積もり間違いも何度もあったし。価格が安いから選んだけど、安い理由が見積もり間違いだった。
「工事が遅れるので、確認して電話します!」といっても電話が来るのは一週間後。
10月に依頼して、すべて終わったのが翌年7月。ベランダ交換と玄関の軒先を修理しただけなのに何でこんなにかかるの?
施工自体も大きくミスがあって再工事になったり、庭に古いビスがいっぱい落ちていた。
私の携帯番号を、勝手に工事店に教えたのもイヤだった。
もう本当に最悪としかいえない。
出典:ホームプロ
実は、この口コミは先に紹介したよい口コミと同じ会社に対するもの。
担当者によって、ここまで違うのか!ということがわかると思います。
そして、この口コミを書いた人の敗因は2つ。
- 契約前に担当者の違和感に気づいていたのに、そのまま契約してしまった
- 見積金額でリフォーム会社選びをしてしまった
リフォーム会社比較サイトはとても便利なツールですが、使い方を間違えてしまうと、よいリフォーム会社のよい担当者を選ぶことができません。
筆者がおすすめする方法で、正しく使いこなしましょう。
リフォーム成功に必要なたった1つのこと|まとめ
リフォーム成功に必要なたった1つのこと、それは「よいリフォーム会社のよい担当者」を選ぶこと。
そして、すべての失敗は、ダメなリフォーム会社やダメな担当者を選んでしまったことが原因です。
リフォーム会社の中にはダメな会社やダメな担当者がゴロゴロ存在するので、よいリフォーム会社のよい担当者を選ぶのは、思ったより難しいのが現実。
でも、リフォーム会社比較サイトを、筆者のおすすめする方法で使えば、
- たくさんのリフォーム会社の中から、実際に会う前、家に来てもらう前に、リフォーム会社を選別でき
- それほど手間をかけず
- 確実に
あなたにとって、1番よいリフォーム会社が選べます。
よいリフォーム会社のよい担当者を見つけてください。
この記事を読んだあなたなら、必ず見つかるはずです。
「まだ見積を依頼する段階ではない」
このような人も、比較サイトにはリフォーム情報がたくさんあるので、まずはサイトをチェックするだけでも役立ちますよ。
いきなり営業されたりしないので、怖がらずにチェックしてみてくださいね。
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