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リフォームをすると決めたらまず予算決め!ベストな決め方をプロが解説

リフォームの予算と内容の決め方
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リフォームをすると決めたら、まず最初にすることは「予算決め」。

予算決めがうまくできていないと、ここから先のリフォーム計画がうまく進まないので、しっかりとポイントをおさえていきましょう。

リフォーム設計のプロである筆者が、よくある失敗例などを交えながら解説していきます。

リフォームの予算決めなんて、出せる金額を設定するだけだから、簡単に決められるのでは?

このように思う人もいるでしょう。

でも、現実は予算決めがきちんとできていない人ばかり。

「リフォームをすると決めたら、すぐ、リフォーム会社に電話!」

このような人も少なくありません。

どうしてすぐにリフォーム会社に電話してはいけないの?

このように疑問に思う人もいると思うので、まずは、リフォームをすると決めた人が予算決めを一番最初にしなければならない理由からお話していきます。

 

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リフォームをすると決めたら、最初に予算決めをすべき理由

リフォームすると決めたら、まず初めにすることが「予算決め」だとお話しました。

では、なぜ、予算決めを一番最初にしなければならないのでしょうか。

実例でお話するのが一番わかりやすいと思うので、リフォーム予算の検討をしないまま、リフォーム会社に連絡してきたAさんの話をします。

リフォームをすると決めたAさんは、リフォーム会社に連絡し、見積を依頼。

↓ ↓ ↓

リフォーム会社が家に来て、Aさんがやりたいというリフォーム内容を聞き取る。

↓ ↓ ↓

優秀な担当者なら、ここでザックリとした予算の話をするけれど、そうではない担当者だったので、「ご要望のリフォーム内容で、とりあえず見積を作ってきますね」と持ち帰る。

↓ ↓ ↓

2週間後に、担当者が持ってきた見積が到底支払えない金額で、ビックリする。

↓ ↓ ↓

あまりにも見積金額が大きすぎて、どこをどう減らしていいかわからない。

こんな流れを、本当によく見かけます。

こうなってしまうと、そこまでに膨らませていたリフォームに対する夢や希望が一気にしぼんでしまい、気持ちを切り替えるのが大変。

こんなに費用がかかるなら、リフォームではなく、新築を考えるよ

こんなふうに言いだす施主も、少なからずいます。

これでは、施主もリフォーム会社も、時間と労力のムダ。

きちんと、予算を検討した上でリフォーム内容を決め、その予算にあった提案をしてもらわないと意味がないのです。

まるた
まるた
平たく言うと、500万しか出せないのに、1000万円のプランを出してもらっても意味がありません

そうは言っても、「何にどのくらいのリフォーム費用がかかるかがわからない」と言う人がほとんどでしょう。

まるた
まるた
大丈夫です

どうやってリフォーム予算を決めていけばいいのかを、順を追ってわかりやすく説明していきます。

 

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リフォーム予算の決め方

リフォームの予算を決めるポイントは、今回のリフォームに使うことができるMAX金額を「ふわっと」決めておくこと。

リフォーム予算の決め方
MAXでかけられる費用ってどう決めたらいいの?
内容によって予算も変わってくるんじゃない?
「ふわっと」ってなんだ?

当然、このような疑問が出ますよね。

1つずつ説明していきます!

 

リフォームに使うことができるMAX予算の決め方

今回のリフォームに使うことができるMAXの予算は、以下とあわせて検討するとスムーズです。

  1. リフォーム資金は現金だけで支払うのか、ローンを組むのか
  2. リフォーム以外にかかる費用の予算取り
  3. 今回のリフォームに活用できる補助金はあるか

まずはこの3つを検討してみましょう。

 

リフォームの費用は現金だけで支払うのか、ローンを組むのか

リフォームのMAX予算を出すために検討しておきたいこと、1つ目はリフォームの費用を現金だけで支払うのか、ローンを組むのかの選択。

リフォームの費用を全て現金で用意する場合は持っている資金のうちどれくらいを今回のリフォームで使えるのかを考えればいいですが、ローンを組む場合は色々な検討事項がでてきます。

  • リフォームのローンを銀行で組むか、ノンバンクで組むか
  • 借入の年数はどのくらいにするか

などなど。

ただ、ローンについてはリフォーム会社が低金利のリフォームローンを紹介してくれるケースも多いので、すべてを自分たちだけで決めておく必要はありません。

「家計として月々どのくらいの返済が可能で、何年で返したいのか」をざっくり決めておけば十分。

また、住宅ローンが残っている場合は、借入先である銀行に追加であとどれくらい借りられるのかを確認しておくことが必要。

「追加の融資を受ける気満々でリフォーム計画を進めたけれど、いざ銀行に確認してみたら全然借りることができなかった」という残念なケースがたまにあります。

そして、住宅ローンを残しながらリフォームを検討している人におすすめしたいのは、リフォームのタイミングで住宅ローンの見直しをすること。

ネットバンクなどで新しくお得なローン商品が次から次に出てきているので、ローンの見直しによって数百万単位で得をすることもありますよ。

 

リフォーム以外にかかる費用の予算取り

リフォームのMAX予算を出すために検討しておきたいこと、2つ目はリフォーム以外にかかる費用の予算組み。

リフォームの本体工事以外で、費用がかかる可能性のあるものをピックアップしてみます。

  • 家具購入費用
  • カーテン購入費用
  • 家電購入費用
  • 仮住まい費用
  • 引っ越し費用
  • 工事中の荷物を預けるトランクルームなどの費用

などなど。

リフォームで窓の大きさが変わったり家具を置くスペースが変わったりしなければ、基本的には家具もカーテンも家電も、既存のものをそのまま使うことが可能。

でも、リフォームで家の中がキレイになると、今まで目立たなかった家具やカーテン、家電の汚れがとても目立つようになり、新しいものが欲しくなるというケースが頻繁にあります。

また、仮住まいが必要か否かは、リフォーム会社と相談しながら判断します。

仮住まいをするかどうかは、リフォームの規模やリフォーム会社の考えかた、お施主様の都合などによって決めますが、水廻りを全部やり替える規模の工事ならほとんどのケースで仮住まいが必要です。

トランクルームは仮住まい先にすべての荷物を持っていけない場合などに必要になります。

 

 今回のリフォームに活用できる補助金はあるか

リフォームのMAX予算を出すために検討しておきたいこと、3つ目は今回のリフォームで使うことができる補助金があるかどうか。

リフォームでよく使われる補助金は以下3つ。(他にもありますが、よく使うものだけあげました。)

長期優良住宅化リフォーム推進事業

住宅の性能向上リフォームと三世代同居対応リフォームに対する補助制度

https://www.kenken.go.jp/chouki_r/reform_r3_1.html

グリーン住宅ポイント制度

https://greenpt.mlit.go.jp/

こどもエコ住まい支援事業

https://kodomo-ecosumai.mlit.go.jp/

補助金って手続きとか色々面倒なんだよな

確かに補助金をもらうには申請などの手続きが必要です。

でも、例えば上にあげた「長期優良住宅化リフォーム推進事業」の補助金は最大で300万円!(令和2年度の場合)

300万円を補助金でもらえるなら、手続きだってなんだってするよ!と思いませんか?

それに、手続きのほとんどはリフォーム会社がやってくれるので、お施主様がする手続きはそれほど大変ではありません。

ただし、補助金は年度ごとの予算が決まっていたり、年度によって要件が変更になったり、申請期間が決まっていたりと少し複雑。

ですので、どの補助金が使えそうなのかは、自分である程度調べつつも、リフォーム会社とよく相談して選ぶことが必要です。

 

リフォーム内容によって予算も変わる?

リフォームの内容によって予算も変わってくるのでは?

という疑問は、

「キッチンとお風呂だけをリフォームするのに1000万円もかけたくない」

「キッチン、お風呂、洗面、トイレを全部リフォームして、間取りも変更するなら1500万円かけてもいい」

というようなことを考えての疑問かと思います。

それもその通りで、予算を決めるにあたりおおよそのリフォーム内容別金額を知っていたほうが決めやすいと思うので、以下にメジャーなものをあげておきますね。

リフォームの概算費用(予算捻出用)

  • キッチン 150~250万円
  • 浴室 100~150万円
  • トイレ 30~40万円
  • 洗面室 30~40万円
  • 部屋の内装 60~80万円
  • 玄関 30~50万円

ここで注意があります。

この概算費用は、あくまで予算捻出用の金額と考えてください。

リフォームの金額は選ぶ材料や工事範囲によって大きく変わるのがその理由です。

たとえば、キッチンリフォームの見積が400万以上になることも「普通に」ありえます。

さっそく、上にあげた概算金額をもとにリフォームの予算を決めたいところですが、実はリフォーム会社に相談する前のこの段階ではリフォームの内容をまだ確定することはできません。

なぜなら、リフォーム会社から、

「水道管がサビているので、配管の工事もやったほうがいい」

「お風呂のリフォームをするなら、あわせて給湯器の交換もしたほうがいい」

「この和室とリビングの壁を撤去して、リビングを広くしたらいかがですか?」

などの提案があり、当初考えていたリフォームとは内容が変わる可能性があるから。

ちなみに、この「リフォーム会社からの提案」を受けることを、筆者は超おすすめしています。

自分のやりたいことだけを伝えて見積ってもらうより、プロであるリフォーム会社の意見も取り入れ、相談しながらリフォームを進めたほうが絶対に失敗が少ないから。

たくさんの失敗事例を知っているプロの意見を聞かないなんて、そんなもったいないことはないですよ!

じゃあ、やっぱり最初からリフォーム会社に相談したほうが早いんじゃないの?

そう思いますよね。

でも、リフォーム会社も予算がわからなければ、どの程度の提案をしていいかわからないんです。

ですので、リフォーム内容と概算を考慮しつつ、「どんな内容になっても2000万以上はかけられない」というデッドラインの予算を決めておきましょう。

そのデッドラインをリフォーム会社に伝えることで、予算にマッチした提案をしてもらうことができますよ。

まるた
まるた
どんなにいいプランや提案でも、予算200万円に対して1000万円では検討の余地がないですよね

デッドラインをはるかに超えた提案をされても、何の意味もありません。

そのための予算をここでは決めたいのです。

もちろん、提案される内容によってそのデッドラインが多少前後することもあるので、それが「ふわっと」の理由です。

「予算は安ければ安いほどありがたい」と、MAX予算額を低く設定したくなるものですが、その場合「予算なりの提案」しかでてこないことになり、提案に対する満足度下がってしまいます。

MAX予算額は正確に伝えましょう。

 

リフォームの予算と内容はリフォーム会社に相談する前に決めておく

リフォーム会社に相談をする前に決めておきたいことは、先にお話した「予算」と「内容」の2つ。

そんなの当たり前じゃないか

と思う人も多いでしょう。

でも、これができていないお施主様は意外と多いのです。

リフォームの予算を話し合う

私が設計担当としてお客様のご自宅に初めて訪問したときに行うことは、以下の4つ。

  1. お施主様のご要望を伺う
  2. ふわっとした予算を伺う
  3. 現状を把握するための現地調査
  4. 現地調査の状況とご要望をふまえて、さらに色々聞取りしながら、リフォーム内容に対する提案をする

まず初めにご要望と内容を伺うわけですが、ここでご夫婦の意見が合っていないことが多々あります。

浴槽で足を伸ばしたいから、お風呂は絶対にリフォームしたい!キッチンはまだリフォームしなくても大丈夫だと思う
キッチンが古くなってきたから、キッチンは絶対にリフォームしたい!

こんな場合、その場で話し合うことですぐに意見をまとめてくれるといいのですが、そうならないことが多く、この話し合いでかなりの時間を費やすことに。

「では、キッチンもお風呂も両方リフォームしましょうか」と提案しても、予算面で

今回のリフォームは200万でできる範囲にしたい
200万でおさまらなくても、キッチンもお風呂も洗面室も絶対リフォームしたい

意見が全然まとまらないケースも。

こうなると、話し合いが長時間になること必至です。

まるた
まるた
その場でケンカが始まってしまって、気まずい思いをしたことも何回かあります

もちろん、メリットデメリットなどをお話しながらリフォームの予算や内容についてその場で一緒に検討していくのですが、そこでかなりの時間を使ってしまい、

  1. 現地調査とご要望をふまえて、さらに色々聞取りしながらリフォーム内容に対する提案をする

この時間がなくなってしまうのです。

時間もありませんし、内容や予算を延々話し合った後では、もうお客様の集中力は限界。

そんな中で「さらに色々聞き取りをして提案をする」ことはなかなか難しいんですよね。

こんなとき、

まるた
まるた
もう少し、事前に話し合っておいてもらえたらよかったのに

と思いますし、お客様も提案してもらえるチャンスを逃すわけで、とてももったいないことだと思います。

では、リフォームの予算と内容については事前にしっかり決めておかないといけないのかというと、そうではありません。

予算については先にお話した通り、デッドラインとなるMAX予算を「ふわっと」決めておけばOK。

リフォーム内容についても、予算同様「ふわっと」決めておくだけでかなり打合せはスムーズに進みます。

次はリフォーム内容の決めかたについてお話していきますね。

 

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リフォーム予算に合わせてリフォーム内容を考える

リフォームのMAX予算が決まったら、次はリフォームの内容について検討していきましょう。

リフォームの内容を話し合う

リフォームの内容についての家族会議も、予算同様にリフォーム会社に相談する前にしておくべきです。

見積を依頼する段階になって、

オレはお風呂だけリフォームすればいい
私はお風呂もキッチンもリビングも寝室も全部キレイにならないとイヤ!

なんてことになったら、リフォーム会社の人はどう対応していいかわからなくなってしまいますから。

そうならないためにも、事前に「家族としての意見」をまとめておきましょう。

手順としては、

  1. リフォームしたい項目のピックアップ
  2. 優先順位を決める

この2ステップ。

リフォームしたい項目って言われても難しいわ

そんな人は、不満点の羅列でもいいですよ。

家の中や外をぐるりと回ってみましょう!

不満点がたくさんでてくるはずです。

  • 外壁が汚れている
  • 床が冷たい、家が寒い
  • キッチンとダイニングが分離していて、キッチンにいると寂しい
  • 浴槽で足が伸ばせない
  • 使っていない部屋があってもったいない
  • 収納が少ない

不満点の10個や20個、あっという間にでてくると思います。

不満点探しの参考になるよう、別記事に筆者がこれまで見聞きした家の不満点をピックアップしました。

なんと110項目!

ぜひ参考にしてみてくださいね。

【リフォームのチェックリスト】リフォームすべき内容が明確になる!

 次に優先順位を決めるのですが、これも1番はコレ、2番はコレというようにはっきり決める必要はありません。

  • 絶対にリフォームしたいのは、AとB
  • 見積次第でやりたいのがCとDとE
  • CとDとEは、D→C→Eの優先順位

という「ふわっと」した決めかたで十分。

不満点羅列の場合はその不満点の中から、

  • どうしても解決したいもの
  • 見積によっては我慢できるもの

を選んでいけばOK。

まるた
まるた
この「不満点の羅列を伝える」という方法は、設計者にとってもとても分かりやすくて提案がしやすいのでおすすめ!

リフォームの内容を考えるときに注意したいのが、こまかく要望を決め込みすぎること。

こまかく決め込みすぎると、逆に提案をもらいにくくなるのです。

ちょっとわかりにくいので、例を挙げて説明しますね。

要望の伝えかたの例を2つあげてみます。

  1. この壁を撤去して、この位置にキッチンをもってきたい
  2. キッチンとダイニングが分離していて寂しいので、なんとかしてほしい

どちらが満足度の高い提案がでてきやすいと思いますか?

設計の立場から見て、提案をしやすいのは、断然②番です。

なぜなら、①番の「この壁」は撤去できない壁かもしれないし、その位置にキッチンをもってくることが現状の不満点を解決する最適な方法なのかはプロでないとわからないから。

「どんな不満を解消したいのかを伝えること」がとても重要です。

 

リフォームの必勝法

リフォームの予算や内容の家族会議が終わったら、次はリフォームに失敗しないための知識を深めましょう。

リフォームの表も裏も知り尽くした筆者が、リフォームの必勝法を伝授します!

リフォーム成功に必要なたった1つのこと|すべての失敗はコレが原因

リフォームをするすべての人に、読んでもらいたい記事で、月に1,300人以上が読んでいる人気記事です。

 

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リフォームをすると決めたら、まず予算決め|まとめ

リフォームをすると決めたら、まず最初にすべきことは「予算決め」。

リフォームの予算と内容は、事前に「ふわっと」決めておくことがポイントだとお話しました。

大切なのはリフォーム会社に相談する前に、「家族としての意見」をまとめておくことです

そうすることで、

  • 予算に合った
  • 要望通りのリフォーム内容

でリフォーム会社から提案をしてもらいやすくなります!

より良いリフォームは、リフォーム会社とお施主様とで作り上げていくもの。

よいリフォームの第一歩が踏み出せますように!

応援しています。

 

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