トイレの床を張り替えるとき、どんな床材にしようか迷いませんか?
この記事では、トイレの床の張り替えリフォームで、よく選ばれるトイレの床を4つ紹介。
トイレの床は、水廻りの中でも、特にお手入れのしやすさが気になる部分。
リフォームでトイレの床を張り替えるときに、もっとも重視されるのは「掃除のしやすさ」です。
トイレの床選びを間違えると、汚れが取れなくなるなどで、せっかく張り替えた床があっという間に汚くなってしまうことも。
また、トイレの床を張り替えるときは、施工や見積内容で注意すべきこともあります。
トイレの床を張り替えるだけの単純なリフォームでも、施工や見積内容をよく確認しないと、このような失敗につながってしまうことも。
より理想に近いトイレの床を選び、正しい施工方法で張り替えてもらうために、ぜひ最後まで読んでくださいね。
さっそく、トイレの床の張り替えで、人気のある床を4つ紹介します。
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トイレの床を張り替え!人気の床4つ
トイレの床を張り替えリフォームするときに人気の床を4つ紹介します。
リフォーム設計のプロである筆者が担当する現場で、よく使われるトイレの床は以下4つ。
- フロアタイル
- フロアシート(CF)
- シートフローリング
- 大型セラミック
1つずつ見ていきましょう。
フロアタイル
トイレの床の張り替えでよく使われる材料、1つ目はフロアタイル。
出典:サンゲツ フロアタイル
トイレの床を張り替える際、筆者がお施主様にもっとも多く提案する床材がフロアタイル。
フロアタイルとは、ビニール系の素材でできたタイル状の床材。
大きさは45cm×45cmの正方形サイズや、長方形などさまざま。
厚みは2.5㎜程度です。
1枚1枚のフロアタイルは突きつけて張っていくので、目地はありません。
ビニール系の素材なので、お手入れがしやすい材料。
シート状のフロアシート(CF)と比べ、高級感が出るのも魅力です。
フロアシート(CF)
トイレの床の張り替えでよく使われる材料、2つ目はフロアシート(CF)。
出典:サンゲツ
画像だけで見るとフロアシート(CF)とフロアタイルの区別がつきにくいですが、フロアシート(CF)は182cmの巾のシートを必要な長さだけ切って使います。
ですので、182cm以内の空間であれば、つなぎ目なく張ることが可能。
フロアタイルと比べて、足ざわりが少しやわらかいことが特徴です。
価格はフロアタイルよりも安くなります。
シートフローリング
トイレの床の張り替えでよく使われる材料、3つ目はシートフローリング。
シートフローリングとは、フローリングの表面が木ではなく、シートでできているフローリング。
画像のように、石目をプリントしたシートフローリングや、木目をプリントしたシートフローリングがあります。
今は印刷技術が高いので、ぱっと見ではシートフローリングと突板フローリングの違いがわからないほど。
ただ、トイレなどの水まわりにフローリング材を使う場合、接着剤に配慮が必要。
フローリング材とフローリング材のつなぎ目にシリコンシーリングを施工するなど、水まわり空間ならではの施工求められます。
大型セラミック「ハイドロセラ」
トイレの床の張り替えでよく使われる材料、4つ目はハイドロセラ。
出典:TOTO ハイドロセラ
ハイドロセラは陶器が得意なTOTOの商品で、キズや汚れがつきにくいセラミック製の焼き物です。
焼き物というとそんなに大きいサイズは無理なのかと思いますが、このハイドロセラは1枚のサイズが455㎜×1820㎜と超特大!
つなぎ目が少なくていいのが魅力です。
陶器は便器にも使われるほどお手入れがしやすい素材。
強くて掃除がしやすい床材です。
色柄もたくさんあります。
出典:TOTO ハイドロセラ
トイレの床を張り替え!材料を選ぶ時に注意すること
トイレの床を張り替えるための材料を選ぶ際に、注意することについてお話します。
トイレの床選びのポイントは以下3つ。
- 汚れが取りやすい材料を選ぶ
- 掃除がしやすい床材を選ぶ
- 他のアイテムとの色合わせに注意
1つずつ説明します。
汚れが取りやすい床材を選ぶ
トイレの床選びで注意すること、1つ目は汚れが取りやすい床材を選ぶこと。
リフォームでトイレの床材を張り替えるとき、お施主様に
と言われることがわりとよくあります。
その汚れが取りにくい床材で一番多いのは、突板フローリング。
全ての部屋を同じフローリングで仕上げ、敷居を入れずにおさめている家が多いのです。
確かに、敷居がなく、同じ床材で廊下とトイレを仕上げたら、空間の一体感が出てスッキリとします。
でも、やっぱりトイレの床に突板フローリングを使うと、特に小さいお子さんが居る家庭では汚れやすい傾向が。
突板フローリングは表面に本物の木を使用しているので、アンモニア汚れには弱く、シミになりやすいのです。
もちろん無垢の床材も避けたほうが無難。
掃除がしやすい床材を選ぶ
トイレの床選びで注意すること、2つ目は掃除がしやすい床材を選ぶこと。
汚れが取りにくい材料として突板フローリングをあげましたが、フロアシート(CF)やフロアタイルでも掃除のしにくいものがあります。
それは、表面がデコボコしているもの。
とくに、くぼみがたくさんあるようなものは、そこに汚れがつまって掃除がとても大変。
フロアシート(CF)やフロアタイル選びは、写真だけでなく実物もしっかり確認して選びましょう。
他アイテムとの色合わせに注意
トイレの床選びで注意すること、3つ目は他アイテムとの色バランス。
トイレの床を選ぶ時、床だけのことを考えて選ぶと、トイレ全体のインテリアとしておかしくなってしまうことがあります。
便器や手洗い器、手摺、紙巻き器、隣接する空間の床材やトイレドアなどとの色合わせが重要。
とくに木目柄の床材を選ぶ場合、隣接する空間の床や出入口ドアの木目と、デザインがケンカしてしまうことも。
基本的に、「ちょっとだけ違う」色やデザインの組み合わせはチグハグになりがち。。
トイレの床材サンプルを取り寄せ、まわりのインテリアとマッチするかを確認してから決めましょう。
トイレの床を張り替えるときに、施工や見積で注意すること
トイレの床を張り替えるときに、施工や見積で注意すべき内容についてお話します。
トイレの床材を張り替えリフォームするときに、施工や見積で注意することは、以下の4つ。
- トイレの床の張り替えは、便器交換のタイミングがおすすめ
- クッションフロア(CF)やフロアタイルの床下地は、上張りすることをおすすめ
- トイレの床と、敷居や廊下の床との段差に注意
- 見積はしっかり内容を確認して比較する
1つずつ解説していきます。
トイレの床の張り替えは、便器交換のタイミングがおすすめ
トイレの床を張り替えるときに、施工や見積で注意すること、1つ目はトイレの床の張り替えは、便器交換とセットがベストだということ。
トイレの床は、便器がない方がきれいに張り替えられるので、基本的には便器を一度外して床を張り替え、その後、便器を戻します。
この、便器を一度外して戻すことを、「便器を脱着する」と言いますが、脱着にも費用がかかります。
また、便器を脱着することで、便器の部品が壊れてしまうことも。
せっかく費用をかけて脱着しても、便器の寿命がそんなに残っていない場合は、もったいないことになります。
ですので、できれば「便器の脱着」にお金をかけるよりは、新しくする便器の材料分の費用をプラスして、便器の交換工事にする方がお得。
もちろん、便器がまだ新しいなどの場合は、便器を脱着して床だけを張替えるケースも。
目安としては、便器が5~6年以内の新しいものの場合は、便器を脱着して床を張り替えることをおすすめします。
それ以上使用した便器の場合は、便器を外した時に部品が壊れる可能性が大。
床の張り替えと一緒に便器も新しくすることをおすすめしています。
また、古い便器を使いながら、「どうしても便器は交換したくないけれど、床だけを張り替えたいんだ」という場合は、便器を外さずに新しい床材を既存の床材の上に張るという方法をとることも。
この場合、便器という障害物をよけながらの床施工となるので、仕上がりは便器を外した時よりも劣ります。
便器まわりにシリコンがべったりの仕上がりになることが多く、賃貸物件などでよくやる方法です。
ご自宅の便器がどれくらい古いものかどうかで、以下の選択をしましょう。
- 便器を交換
- 脱着
- そのままの状態で床だけ張り替え
リフォーム会社とよく相談して決めてくださいね。
クッションフロア(CF)やフロアタイルの床下地合板は、上張りすることをおすすめ
トイレの床を張り替えるときに施工や見積で注意すること、2つ目は床下地合板の上張りについて。
床下地合板とは、フローリングやフロアシート(CF)、フロアタイルの下に張ってある厚さ12ミリ~24ミリの合板のこと。
既存のトイレの床をはがすときに、下地の合板の表面が一緒に一部めくれてしまうことがよくあります。
表面がめくれた合板は、強度が十分に取れず、そのまま使用すると床がフカフカしたり、あまりにひどい場合には床が抜けてしまうことも。
クッションフロア(CF)やフロアタイルの厚みは、1.5㎜~2.5㎜と薄いので、その強度を下地の合板に頼っています。
張り替える床材がクッションフロア(CF)やフロアタイルの場合は、下地の合板の上に、新しい合板をもう1枚上張りして、床下地を補強しましょう。
もちろん、この床下地の上張りをするためには、便器の脱着または交換が必須。
このような人は、既存の床をはがさずに、新しい床材を上張りしましょう。
トイレの床と敷居や廊下の床との段差に注意
トイレの床を張り替えるときに施工や見積で注意すること、3つ目はトイレの床と、敷居や廊下との段差について。
トイレの床下地合板を上張りしたり、床材を上張りしたりすると、現状より床レベルが上がります。
トイレと廊下の間の敷居(見切り)の高さよりも高くなってしまう場合は、敷居の交換が必要。
敷居や見切りよりトイレの床が高くなってしまうと、トイレの床材の断面が廊下側から見えてしまうことになり、美しくないからです。
現状の敷居高さをよく確認してみてくださいね。
また、フローリングからフロアシート(CF)やフロアタイルに張り替えたい場合は、フローリングの方がフロアシート(CF)やフロアタイルよりも厚いので、床下地合板を上張りしても現状の床高さよりも高くならないことがほとんど。
見積はしっかり内容を確認して比較する
トイレの床を張り替えるときに施工や見積で注意すること、4つ目は見積について。
ここまでにおすすめしてきた、「便器の交換や脱着、床下地合板の上張りなどが、きちんと反映されている見積」と、「便器の脱着もなく、新しい床材を古い床材の上から張るだけの内容で作った見積」とでは、当然、見積金額に大きな差がでます。
このように、安い見積内容で施工すると、「リフォームしたばかりなのに、床がフカフカする」などの不具合が起きることも。
「結局、別の会社でリフォームをやり直し、中途半端なリフォームに無駄な費用を使ってしまった」というケースを本当によく目にします。
必要なリフォーム内容がきちんと入っている見積なのかどうかを、しっかりチェックしましょう。
見積の見かたについては別記事を書いています。あわせて確認してみてください。
リフォーム会社の選び方|プロが教えるトラブルになりやすい会社の特徴
トイレリフォームの必勝法
トイレの床を張り替えるだけのリフォームでも、
- 床材の選び方
- 下地合板を上張りするしない
- 便器は脱着か、交換か、そのままか
など、選択肢がたくさんあり、間違った選択をしてしまうと失敗につながることをお話してきました。
満足なトイレリフォームをするために、リフォームに失敗しないためのノウハウを知っておきませんか・
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トイレの床の張り替えリフォーム|まとめ
トイレの床を張り替えリフォームするときに気を付けることは、とにかくお手入れのしやすさを考えること。
「リフォームしてすぐはきれいだったのに、すぐに汚れが落ちなくなってしまった」などの失敗がないように、掃除がしやすい床材を選びましょう。
また、施工方法も重要。
見積内容、工事内容をしっかりチェックして、必要な工事が含まれているかを確認しましょう。
お気に入りのトイレの床材で、張り替えリフォームができることを願っています!
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