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挽き板フローリングは建築士イチオシ!メリットやデメリットなど

挽き板フローリング
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挽き板フローリングは、一級建築士でリフォーム設計のプロである筆者が最もおすすめするフローリングです。

挽き板フローリングとは、フローリング表面の化粧材に厚さ2~3㎜の挽き板を使ったもののこと。

厚さ2~3㎜あれば無垢フローリングにかなり近い質感が出るのに、挽き板フローリングは無垢フローリングに比べて安価です。

そして、無垢フローリング最大の欠点であった「寸法安定性の悪さ」も、挽き板フローリングなら大丈夫。

挽き板フローリングは無垢フローリングや突き板フローリングに比べて、その名前を耳にすることは少な目。

でも、メリットが多くデメリットが少ない、とても優秀なフローリングですよ!

この記事では、挽き板フローリングのメリット・デメリット、そして選び方について、リフォーム設計のプロである筆者が解説します。

挽き板フローリングは筆者イチオシのフローリング。

記事でその魅力を知ってもらえたら嬉しいです。

ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

 

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挽き板フローリングのメリット・デメリット【特徴一覧表】

挽き板フローリングのメリットやデメリットをこまかく説明する前に、まずは一覧表で挽き板フローリングの特徴を見ていきましょう。

挽き板フローリング
質感のよさ
価格の安さ
手入れの簡単さ
長持ちしやすさ
経年変化しにくさ
寸法安定性の高さ

筆者イチオシの挽き板フローリングですが、一覧表を見ると、無垢フローリングと突き板フローリングの間を取ったような特徴になっていることがわかります。

ここで改めて確認ですが、フローリングには挽き板フローリングの他に、無垢フローリング、突き板フローリング、シートフローリングがあります。

そして、それらの違いは断面。

挽き板フローリング

出典:マルホン

断面の上2~3㎜部分に銘木、下に合板が張ってあるのがわかりますね。

挽き板フローリングとは、このように表面の化粧材が2~3㎜のフローリングを指します。

よく使用される突き板フローリングの表面化粧材は厚さ0.3㎜程度なので、挽き板フローリングの2~3㎜というのが結構厚い!ということがわかると思います。

次は、挽き板フローリングのメリットを詳しく見ていきましょう。

 

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挽き板フローリングのメリット

挽き板フローリングのメリットは以下3つ。

  1. 質感のよさ
  2. 「手入れによっては」長持ちする
  3. 寸法安定性の高さ

1つずつ説明します。

 

挽き板フローリングの質感はほぼ無垢レベル!

挽き板フローリングの質感は、ほとんど無垢フローリングと変わりません。

表面の化粧材が2~3㎜あるので、

  • 木目の深みも
  • 足ざわりのやわらかさも

かなり無垢に近いレベル。

さっそく画像で確認してみましょう。

挽き板フローリング

挽き板フローリング出典:マルホン

1枚1枚に木の表情がしっかり出ていて、ムラ感がいい感じです。

無垢フローリングと遜色ありません。

2~3㎜あれば、無垢同様の木目の美しさが十分でることがわかりますね。

まるた
まるた
敷き詰められた無垢フローリングと挽き板フローリングを見分けろと言われても、正直、プロの私でも無理です

そして、比較として、突き板フローリングの画像も見てみましょう。

突き板フローリング

無垢フローリングのメリット

出典:パナソニック

1枚1枚のフローリングにあまり差がなく、のっぺりとした印象です。

この質感の差は、画像だと実物の半分も伝わりません。

サンプルを取り寄せるなどして、実物をしっかり見比べてフローリング選びをしましょう。

まるた
まるた
カタログで素敵だと思ったフローリングなのに、サンプルで見ると「あれ?」と思うものも結構ありますよ!

挽き板フローリングが無垢フローリングに劣るところをしいて言うならば、足ざわりの温かさが無垢よりは弱く、ヒヤッと感が少し強いことでしょうか。

木の温かみについては、断面すべてが無垢材のものにはかないません。

それでも、突き板フローリングと比べれば、断然、挽き板フローリングの方が温かくてやわらかい踏み心地です。

 

挽き板フローリングは「手入れによっては」長持ち

挽き板ローリングも無垢フローリング同様、「手入れによっては」長持ちします。

表面の2~3㎜は無垢そのものの「木」なので、木の持つよい性質も悪い性質もそのまま持っています。

よい性質は上の質感のよさで説明した通りですが、悪い性質は水に弱い、日焼けなどにより変色することなど。

ですので、床に水をこぼしてしまったらすぐに拭いたり、木が変色してきたらオイルなどで手入れをしたりというお手入れが挽き板フローリングには必要です。

そういったお手入れをきちんとしていけば、挽き板フローリングはとても長持ちします。

また、日焼けや汚れで汚くなってしまっても、表面を削れば、美しい木目がよみがえりますよ。

挽き板フローリング 無垢フローリングのメリット

出典:マルホン

↑こんなメンテナンスサービスもあります。

無垢フローリングに比べれば、挽き板フローリングは扱いやすいけれど、やはりそれなりにお手入れは必要。

手をかけながら、長く使っていくタイプのフローリングです。

 

挽き板フローリングは寸法安定性が高い

挽き板フローリングが無垢フローリングよりも決定的に優れている点が、この寸法安定性の高さです。

無垢フローリングは冬と夏とでフローリング間のすき間がかなり大小しますが、挽き板フローリングはそれほど寸法が変化しません。

挽き板フローリングは見た目が無垢レベルなのに、寸法が安定している、いいところ取りのフローリング。

筆者がイチオシにしている理由は、ここにあります。

 

挽き板フローリングのデメリット

次は挽き板フローリングのデメリットを見ていきましょう。

挽き板フローリングのデメリットは以下3つ。

  1. 価格が高い
  2. 手入れが面倒
  3. 経年変化しやすい

1つずつ説明します。

 

挽き板フローリングは価格が高い

挽き板フローリングは、一般的によく使われている突き板フローリングやシートフローリングと比べると高価です。

ただ、無垢フローリングと比べると安価。

より無垢に近い質感がいいけれど価格を抑えたい

このような人にはおすすめですが、「フローリングにはあまりお金をかけたくない」という人にはおすすめできない価格帯です。

 

挽き板フローリングはお手入れが大変

無垢フローリングのメリット 無垢フローリングのメリット

出典:マルホン

お手入れについては、上のメリット「長持ち」のところで説明した通り、挽き板フローリングはお手入れをきちんとすることで、長く美しさを保てる床材。

突き板フローリングやシートフローリングと比較すると、お手入れは少し面倒です。

定期的にオイルを塗ったり、汚れが染み込まないよう常に気を付けておく必要があります。

 

挽き板フローリングは経年変化しやすい

経年変化についても上の長持ちのところで説明した通り、挽き板フローリングは日に焼けたりして変色しやすい特徴があります。

ただ、その日焼けは「フローリングの味」として、変わっていく表情を楽しめます。

表面の経年変化は無垢フローリングと同じように変わっていくので、参考までに色々な無垢フローリングの経年変化を見てみましょう。

色味が濃くなる樹種

無垢フローリングのメリット

色味が明るくなる樹種

無垢フローリングのメリット

変化のスピードが速い樹種

無垢フローリングのメリット

色柄がなじむ樹種

無垢フローリングのメリット

出典:マルホン

突き板フローリングやシートフローリングは、年月が経つと表面がささくれてくるなどするので、その劣化した姿は到底楽しめるものではありません。

挽き板フローリングや無垢フローリングは「劣化」というより「変化」。

時と共に変わっていく姿を楽しむことが可能です。

また、お手入れによって、美しさをよみがえらせることもできます。

 

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挽き板フローリングの選び方

無垢フローリングのメリット

出典:マルホン

挽き板フローリングにも色々な種類がありますが、リフォーム設計のプロである筆者が挽き板フローリングを選ぶ時におすすめしている種類は、

浸透性塗料で仕上げた挽き板フローリング

なぜ浸透性塗料で仕上げた挽き板フローリングがおすすめなのかというと、挽き板フローリングの質感をもっとも生かす仕上が、浸透性塗料またはオイルだから。

浸透性塗料やオイルは足ざわりの良さをそのまま生かし、木目の美しさをより引き立ててくれます。

水や汚れに強くなるようにと、ウレタン樹脂などのコーティング系塗料で塗った挽き板フローリングもありますが、表面がツルツルに仕上がるので、足ざわりの良さはなくなります。

また、挽き板ならではの見た目の美しさも、ツルツルに仕上げることで半減。

あくまで筆者の個人的な意見ですが、挽き板フローリングには、植物オイルや蜜蝋ワックスなどの塗料がおすすめです。

 

挽き板フローリングはどんな人におすすめか

挽き板フローリングがおすすめなのはこんな人です。

  • 無垢フローリングのような質感がいいけれど、費用をおさえたい人
  • 無垢フローリングのような質感がいいけれど、床暖房やホットカーペットを使いたい人

挽き板フローリングは無垢フローリングと同じくらい見た目が美しいので、インテリアにこだわりがある場合にはおすすめの床材です。

見た目の良さはこんな感じ。

↓ ↓ ↓

無垢フローリング≧挽き板フローリング>>>突き板フローリング>>シートフローリング

見た目がほぼ無垢フローリングで、価格が無垢より安い挽き板フローリングは、インテリアにこだわるけれど予算がそこまでかけられないという人にぴったりです。

また、床暖房やホットカーペットを使いたい人で、無垢の風合いを求める人にも挽き板フローリングはすごくおすすめ。

筆者は無垢フローリングで床暖房屋ホットカーペットを使うことをおすすめしていません。

たとえ「床暖房対応」のフローリングでも、無垢である場合は床鳴りや反りの原因になりやすいので、推奨しないのです。

まるた
まるた
実際にいくつもの案件で床暖房対応の無垢フローリングを使い、不具合がでています

そんなときにおすすめなのが、この挽き板フローリング。

もちろん床暖房対応のものを選ぶ必要はありますが、無垢フローリングと比べて寸法安定性がずっと高い挽き板フローリングなら、床暖房もホットカーペットも安心して使えます。

 

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挽き板フローリングがおすすめできないのはどんな人か

筆者イチオシの挽き板フローリングですが、おすすめできない人もいます。

  • フローリングにお金をかけたくない人
  • 日焼けなどの経年変化が許せない人
  • お手入れを面倒だと感じる人
  • ペットのおしっこがかかる可能性のある人

まず、フローリングにお金をかけたくない人は、挽き板フローリングではなく、突き板フローリングかシートフローリングを選ぶべき。

挽き板フローリングは無垢フローリングと比べると安いですが、フローリング全体の中では高級品です。

日焼けなどの経年変化も、自然の塗料で仕上げた挽き板フローリングには必ず起こります。

流れる月日と一緒に変化していくフローリングを楽しめない場合は、経年変化の少ないシートフローリングを選びましょう。

お手入れについてはそんなに頻繁に必要ありませんが、ずっとほったらかしにしていていいわけではないし、水などをこぼしたらすぐに拭く必要があります。

また、挽き板フローリングだけではありませんが、ペットのおしっこはフローリングの大敵。

特に、挽き板フローリングや無垢フローリングは、中に水分が染み込みやすいので、おしっこがかかる可能性が少しでもある場合は、挽き板フローリングはおすすめできません。

まるた
まるた
乾いてもシミとして残りますし、においも抜けにくいです

同じ理由でトイレに挽き板フローリングを使うこともやめたほうが無難。

 

挽き板フローリングのメリット・デメリット・選びかたについて|まとめ

挽き板フローリング

出典:マルホン

挽き板フローリングのメリット、デメリット、選び方についてお話してきました。

挽き板フローリングは筆者イチオシのフローリング。

無垢フローリング同様の見た目のよさを持ちながら、価格は無垢より安く、寸法安定性が高いという点が、筆者が挽き板フローリングをおすすめする一番の理由。

ただ、突き板フローリングやシートフローリングと比べると、やはり金額は高いし、お手入れも面倒ではあります。

床材にこだわりを持ち、変化を楽しみながら使える人にこそおすすめしたい挽き板フローリング。

ぜひ検討してみてください。

 

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