雨樋の修理はどこに頼むべきか。
いまいち、「ココ」という依頼先がわかりにくいので、どこに頼むかで迷う人がわりといます。
残念ながら、屋根と水道まわりの業者には、ハズレどころか悪徳な会社がたくさん。
このように安易な考え方でどこに頼むかを決めてしまうと、残念な工事をされるだけでなく、余計な工事を「絶対に必要だ」と勧められたり、法外な金額を請求されてしまうことにもつながりかねません。
また、その場しのぎの工事をされ、あっという間にまた雨樋の具合が悪くなることも。
雨樋の修理をしてくれる依頼先でおもなものは、以下5つ。
- リフォーム会社
- ハウスメーカー
- 工務店
- 職人さん(業者さん)との直接取り引き
- 近所で工事をしているという屋根業者
この中には、悪徳業者率90％以上のキケンな依頼先も。
たかが雨樋の修理と思うかもしれませんが、どこに頼むかはめちゃくちゃ重要です。
リフォーム設計歴20年超えのプロである筆者が、「雨樋の修理はどこに頼むべきか」について、わかりやすく解説していきます。
雨樋の修理はどこに頼むべき？
雨樋の修理はどこに頼むべきか。
出典：パナソニック
これに対する、筆者の答は以下。
↓ ↓ ↓
- かかりつけの依頼先
または、
- これからかかりつけになってくれる依頼先
このように筆者の答にガッカリしてしまった人も、まずは聞いてください。
最終的に、あなたが選ぶべき依頼先を、たった1つにしぼれるよう説明していきますから。
先にもお話したとおり、屋根や水道まわりの業者には、悪徳な会社があふれ返っています。
また、屋根や水道業者以外にも、ハズレのリフォーム会社やダメな担当者がたくさん。
お施主様からきく、ひどいリフォーム会社の話
業界内の知人からきく、ひどい担当者の話
職人さんからきく、ダメ担当者の話
お施主様が泣きながら「もう二度とこの担当者をウチに寄こさないで」と連絡してきた話
毎日のようにこんなイヤな話が耳に入るほど、リフォーム業界はハズレだらけです。
そんな中で、あなたの家でリフォームが必要になるたびに、たとえば･･････
- 網戸がやぶれた
- 蛇口を交換したい
- 給湯器を交換したい
- 畳の表替えをしたい
- 床を張り替えたい
これらの都度、新しいリフォーム会社を探していたらどうなると思いますか？
／
ハズレを引く確率が
上がっていくばかりですよ！
＼
ましてや、雨樋など、お施主様の目が届きにくい場所のリフォームは、トラブルが多いもの。
こんな残念なリフォーム業界の中で、あなたがハズレを引かないための方法は、ただ1つしかありません。
それが、先にお話した「かかりつけ」に依頼すること。
あなたの家に必要なリフォーム、大きなものから小さなものまですべてを、安心して依頼できる「かかりつけ」を探していきましょう。
大丈夫です。
次は、その「かかりつけ」をどうやって探すかについて、具体的に説明します。
雨樋の修理はどこに頼む？かかりつけの探し方
「雨樋の修理はどこに頼むか」
この問いに対する筆者の答は「かかりつけ」だとお話してきました。
ここでは、その「かかりつけ」をどのように探すかについて説明します。
あらためて、雨樋の修理を依頼できる5種類の会社を見てみましょう。
- リフォーム会社
- ハウスメーカー
- 工務店
- 職人さん(業者さん)との直接取り引き
- 近所で工事をしているという屋根業者
この中で、「かかりつけ」にふさわしい会社が見つけられるのは、以下3つ。
- リフォーム会社
- ハウスメーカー
- 工務店
なぜ、筆者がこの3種類の会社にしぼったのか疑問に思いますよね。
理由は、これらの会社がすべての業種の工事に対応できるから。
雨樋の工事だけでなく、水道、木工事、内装工事、電気工事、などなど、家に関するすべての工事に対応が可能。
そう思いますよね。
でも、違います。
たとえば、以下のようなケースでは、屋根業者さん（雨樋の工事をします）以外の職種の職人さんによる工事が必要になります。
雨樋に不具合があると思って見てみたら、雨樋だけでなく、破風も補修が必要だった→大工さんの工事が必要
※破風：屋根の軒先近くで、雨樋が留まっている部分のこと
出典：ニチハ
雨樋が詰まっているのかと思ったら、雨水マスに木の根っこが詰まっていた上、マスが割れていた→水道屋さんによる工事が必要
雨樋だけしか工事できない業者さんに頼んでしまうと、上のような工事には対応できません。
雨樋以外の不具合については教えてもらえないまま、雨樋だけを直して終わりにされてしまうのです。
もし足場を組んでいたら、その足場を使って大工さんに破風を直してもらうことができたでしょう。
そもそも、筆者がおすすめしている「かかりつけ」は、あなたの家に関するどんな工事にも対応できる会社を選びましょうというもの。
雨樋の修理しかできない会社は、「かかりつけ」にはなり得ません。
では、リフォーム会社とハウスメーカーと工務店の中からなら、どの会社をかかりつけに選んでもいいのか。
その答はノー。
先にもお話した通り、リフォーム会社はハズレだらけ。
さらに、どんなに評判のよい会社にも、必ずダメ担当者が数人潜んでいます。
そんななか、どのようにしてあなたの「かかりつけ」を探すかについては、少々コツが必要。
雨樋の修理以外にも共通する探し方になるので、別記事にわかりやすく手順をまとめました。
↓ ↓ ↓
リフォームはどこに頼む？プロが1mmもおすすめしない依頼先は？
別記事を読むのが面倒だと思う人もいるかと思いますが、リンク先の記事では「かかりつけ」探し方を簡単、かつ、具体的に説明しています。
この記事とリンク先の記事の2つを読めば、あなたが今後リフォーム会社探しに迷うことはありません。
ぜひ、内容を確認してみてくださいね。
気になりますよね。
次は、筆者がおすすめしない依頼先について、お話します。
雨樋の修理はどこに頼む？筆者が絶対におすすめしない依頼先
雨樋の修理は、以下3種類の会社の中から「かかりつけ」を探すのがおすすめだとお話してきました。
- リフォーム会社
- ハウスメーカー
- 工務店
では、以下2つの依頼先は、なぜおすすめしないのか。
- 職人さん(業者さん)との直接取り引き
- 近所で工事をしているという屋根業者
そして、悪徳業者率90％以上の依頼先とはどこなのか。
1つずつ、説明していきます。
職人さん(業者さん)との直接取り引きを筆者がおすすめしない理由
雨樋の修理をどこに頼むか決めるとき、以下のように考えた人はいませんか？
出典：パナソニック
そして、
- 近所の屋根業者さんに直接依頼してみよう
- 直接、屋根業者さんに頼んだ方が安いので、マッチングサイトを利用してみよう
上のような結論に至る人もいるでしょう。
でも、職人さんと直接やり取りをするのは、あなたが想像している50倍は大変です。
なぜなら･･････
／
職人さんは、
クセの強い人ばかり
＼
もちろん、職人さんにも気さくで話しやすい人はたくさんいます。
でも、その何倍もの面倒くさい職人さんがいるのも事実。
それでも、なにも問題なく工事が進めば、それほど困ったことにはなりません。
問題は、なにか起きたとき。
たとえば、こんなケース。
雨樋の割れを修理をしたばかりなのに、すぐ近くの場所からまた雨がもれてくるようになってしまった。
↓ ↓ ↓
再度、職人さんに相談すると、先日修理したすぐ近くの部分が割れているので、もう1度修理が必要だと言われ、初回と同じ金額を請求された。
これ、あなたなら納得できますか？
私ならこう思いますし、私が担当する案件なら最初からこう指示を出します。
／
最初から全部点検して、
ダメなところは
すべて直してください
＼
1回のやり直しで済めば、まだ我慢できるかもしれません。
でも、こんなことが3回も4回も続いたらどうですか？
もういいかげん、その職人さんに頼むのをやめますよね。
そして、こんなトラブルのときに、職人さんが言いそうなことが以下。
／
もう雨樋はボロボロなんだから、
全部交換しなきゃダメなんだよ
＼
最初に言わず、なにか問題になってから後出しでこういうことを言う職人さんに、筆者はこれまで何度腹を立てたかわかりません。
プロである筆者でさえ「面倒だな」と思う職人さんとのやり取りを、素人であるあなたができるでしょうか。
雨樋を2度3度直してもらっても不具合がよくならない場合、その都度、職人さんにそれを言えますか？
そして、「もう全部交換しないと直らない」と開き直られたとき、「では、これまでの修理にかかった費用はいったいなんだったのか」と文句を言うことができますか？
これらの質問に自信をもってイエスと言えないのなら、あなたと職人さんの間に入って物申してくれる人が必要。
それが、リフォーム会社やハウスメーカー、工務店の工事担当です。
それと、最近増えてきているマッチングサイトについてもお話しておきます。
マッチングサイトとは、職人さん（業者さん）とお施主様をマッチングさせるサイト。
間にリフォーム会社などをはさまない分、安く施工できるのがウリです。
どんなサイトなのか、筆者がチェックしてみたところ･･････
／
こりゃ、
トラブルの温床だわ
＼
と思うくらいに、運営にムリがあります。
くわしくは、先にお話した記事「リフォームはどこに頼む？プロが1mmもおすすめしない依頼先は？」に書きましたが、筆者としてはこれらのマッチングサイトを1mmもおすすめできません。
そもそも、職人さんと直接取り引きをすること自体、おすすめできないですから。
近所で工事をしているという屋根業者＝悪徳業者率90％以上
「近所で屋根工事をしている業者ですが、あなたの家の屋根が今すぐ工事を必要とする状態なのでお知らせに来ました。」
「近所での工事が終わり次第作業させてもらえるなら、お安く工事させていただきますよ」
こんな訪問者があったという話を、筆者はこれまでに数十回、お客様から聞かされています。
そして、あらためて屋根の点検をすると、90％以上の家は
／
まったく、
なんの問題もない
きれいな屋根でした
＼
残りの10％についても、「今すぐ屋根の工事をしないと、家が雨漏れで台無しになる」というレベルでは、全然ありませんでした。
さらに、近所で屋根工事をしている家を探してみても、見つからないことがほとんど。
先にも書きましたが、屋根や雨樋などの施主が見えない場所は、悪徳業者のるつぼ。
直接「あなたの家の屋根が～」などと言ってくる業者は、とくにキケンです。
なかには、まともな業者がいるかもしれませんが、あえてそんなキケンなところから選ぶ必要はまったくありません。
通りすがりの親切な屋根業者さんが家に来たときは、以下のように対応しましょう。
それと、屋根の上には絶対に上がらせないこと。
瓦やスレートをわざと割って、その写真を撮ったりする悪徳業者もいますから。
雨樋の修理をどこに頼むかで間違えた人の口コミ
たかが雨樋の修理でも、どこに頼むかはめちゃくちゃ重要だとお話してきました。
それでもまだ、以下のように考える人はいませんか？
人には「自分だけは大丈夫！」という正常バイパスが働くので、無理もありません。
ですので、そんな人のために、雨樋工事で失敗されてしまった人の口コミを3つ載せておきます。
作業していないのに、お金だけ取られました。
最悪です！
皆さん気を付けてください。
説明不足です。
20分位で外れた所を直しただけ脚立を使うと値段が上がるとか見積りの時に説明が必要。
壊れた所も交換すると思っていたのに出来ないとかその分お金が入りますよと言うべきです。
もう絶対頼みません
評価の良い業者さんだったのでお願いしましたが、雨樋修理一ヶ所4000円は簡単な雨樋の上に物が落ちた時の撤去等だけということで、うちの場合は雨樋の立樋が少しずれて外れてしまったのですが、その修正と金具の取り付けで30000円の見積りが出ました。
以前雨樋を新規取り付けた時には、別の業者で10数メートル分(金具含)で30000円だったので、今回は依頼しないことにしました。
また、くらしのマーケットを通すと手数料を引かれてしまうので金額を上乗せすることになるので直接やらせて欲しいと言われたのも如何なものかと思いました。
とても残念です。
口コミの出典：すべてくらしのマーケット
こんな非常識な職人さんと直接やり取りをしないためなら、少しぐらい費用が高くなっても、ちゃんと管理をしてもらえるリフォーム会社やハウスメーカー、工務店に頼みたいと思いませんか？
雨樋の修理費用
雨樋の修理をどこに頼むかについてお話していきましたが、いったいどれくらいの費用がかかるかも気になるところですよね。
工事の範囲や修理の度合いによって費用は大きく変わりますが、「こんな工事をしたら、いくらくらいかかる」という費用相場を簡単にチェックできる方法があります。
上の画像は屋根リフォームの費用相場についてのものですが、このなかには雨樋を修理しただけのものも含まれます。
見かたは簡単！
さらに、価格帯ごとの工事事例もチェックできます。
面倒な登録はいっさいなしで、そのまま見られます。
もちろん、無料。
気軽にチェックしてみてくださいね。
雨樋の修理をするときの注意点
雨樋の不具合は、大きく分けて以下2種類。
- 何かがぶつかるなどして、1か所だけ不具合が出てしまった
- 全体的に劣化している中で、とくにひどい場所に不具合が起きてしまった
①の場合は雨樋を修理することだけを検討すればいいですが、②の場合は雨樋全体を交換することも視野に入れる必要があります。
全体的に劣化しているのに、その一部だけを修理したところで、またすぐ別の場所に不具合が起きるからです。
また、屋根材を新しくする（葺き替え、カバー工法）場合は、雨樋の交換を一緒にする必要があります。
（雨水の流れが変わるので、雨樋の位置も変えなければならないからです)
雨樋の工事は、屋根リフォームのタイミングとあわせて検討が必要。
どのタイミングで、どんなリフォームを無駄なく行えばいいのか。
あなたの「かかりつけ」とよく相談して決めてくださいね。
雨樋の修理はどこに頼む？｜まとめ
雨樋の修理をどこに頼むかについて、おすすめできる依頼先とそうでない依頼先にわけてお話してきました。
出典：パナソニック
筆者がおすすめする依頼先は、以下3つ。
- リフォーム会社
- ハウスメーカー
- 工務店
この3種類の中から、あなたの家の「かかりつけ」を探していきます。
とはいえ、この3種類の中にも、ハズレ会社やダメ担当者はたくさん潜んでいるので、油断は禁物。
「かかりつけ」の探し方は、以下の記事で具体的な手順をわかりやすく説明しています。
↓ ↓ ↓
まちがっても、「近所で屋根工事をしています」という業者には依頼しないようにしてくださいね。
よい「かかりつけ」が見つかるよう応援しています。
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