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リビングの畳コーナー|後悔しない造りかたを建築士が教えます!

リビングの畳コーナー
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リビングに畳コーナーを造ると、気軽に横になれたり、洗濯物を畳むスペースに使えたりなど、たくさんのメリットがあります。

このように便利に使えるリビングの畳コーナーですが、後になって「リフォームで畳コーナーを撤去したい」という人が結構いるのはあまり知られていない事実。

リフォーム設計をしている筆者のところには、畳コーナー撤去の依頼とともに、「畳コーナーの不満」「後悔」などの情報がたくさん集まってきます。

そこで、この記事では、

  • リビングの畳コーナー|メリット・デメリット
  • リビングの畳コーナー|後悔しない造りかた
  • 小上がりとフラットな置き畳の畳コーナーはどう選ぶか
  • リビングの畳コーナー|おすすめの広さ
  • リビングの畳コーナー|おすすめ商品

これらについて、リフォーム設計のプロならではの視点で解説。

せっかくお金をかけて、しかも家のメインであるリビングに造る畳コーナーです。

後悔のないものを造りましょう。

まずは、リビングに畳コーナーを造るメリットとデメリットからお話します。

 

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リビングの畳コーナー|メリット・デメリット

リビングに畳コーナーを造る前に、メリットとデメリットをしっかり確認しておきましょう。

 

リビングに畳コーナーを造るメリット

リビングに畳コーナーを造る最大のメリットは、

洋室なのに、畳の良さも取り入れられる

ということ。

畳はフローリングに比べてやわらかいので、

  • 気軽に横になれる
  • 子どもの昼寝スペースになる
  • 洗濯物を畳んだりアイロンがけしたりできる家事スペースになる
  • フローリングほど音が響かないので、子どもの遊び場になる

などのメリットがあります。

とくに子供が小さいうちは、お昼寝スペースや遊び場など、リビングの畳コーナーを活用する場面が多く、実際便利に使っている人がたくさん。

では、なぜ後になって「リビングの畳コーナーを撤去したい」という人が多いのか。

それは次のデメリットとあわせてお話します。

 

リビングに畳コーナーを造るデメリット

リビングの畳コーナーを撤去したいという人にその理由を聞くと、

子どもが小さいうちは畳コーナーが大活躍だったけど、子どもが大きくなってからは畳コーナーを活用する場面が少なくなってしまった

このようなケースがほとんど。

もちろん、洗濯物を畳むなどの家事をしたり、こたつを置いたり、横になったりして、大人でも便利に畳コーナーを使えます。

でも、収納スペースなど他に必要なスペースがたくさんある中で、子供が使わなくなったりしてあまり活用されていない畳コーナーをリビングに残しておく必要はないと考える人が多いのです。

実際、使われなくなった畳コーナーが、雑多な物置になっている家を、筆者は何度も目にしています。

しかも、その雑多な空間が「リビング」にあるのが最悪。

「常に片付いていない家」という印象になってしまうのです。

ここで、あらためて畳コーナーのデメリットを考えてみます。

  • フローリングに比べて掃除がしにくい
  • フローリング部分と畳部分とで空間が分断されるので、狭く感じる
  • とくに「小上がり」の畳コーナーの場合は圧迫感がある
  • 歳をとるにつれ「床に直接座る」という動作がつらくなり、畳の床は不要になる

これらのデメリットと使用頻度を考えると、「畳コーナーは撤去した方がすっきりする」という結論になる人が多いのです。

それなら、リビングに畳コーナーなんて造るべきではないの?

そんなことはありません。

  • 子どもが小さい
  • 寝転んでテレビを観たい

などで、便利に使えるのなら畳コーナーをリビングに造る意味は十分にあります。

ポイントはその「造りかた」

次は、リビングに畳コーナーを造るときのポイントについて説明します。

 

リビングの畳コーナーは簡易なものにすべき

いきなり見出しに結論を書きましたが、リビングの畳コーナーはしっかり造り込まないことを筆者は強くおすすめしています。

建築工事としてしっかり畳コーナーを造り込んだ場合、それを撤去するときにも、

  • 畳コーナーの解体
  • フローリング部分の張替
  • 壁の補修

これらの工事が必要となり、費用もかかります。

しかも、畳コーナーだけでなく、周辺の工事もあわせて必要になるケースがほとんど。

まるた
まるた
いつも「もったいないなぁ」と思いながら撤去・補修工事をしています
リビングの畳コーナー

こちらはしっかりと建築工事で畳コーナーを造り込んだ例。

このような畳コーナーを撤去するには、かなり大掛かりな工事が必要です。

畳コーナー周辺の工事もかなり出るので、大きな費用がかかります。

リビングの畳コーナー

こちらの畳コーナーは、ぱっと見、簡単に撤去できそうに見えますが、床見切でしっかりフローリングと畳コーナーが区切られているので、これを撤去しようとするとフローリング側の工事も必要。

畳コーナーは将来使わなくなるケースがあまりにも多いので、必要な時期だけ便利に使えて、不要になったらさっと撤去できるものの方が安心。

DIYでできるレベルの畳コーナーで十分です。

DIYって安っぽくてイヤなんだけど

もちろん、職人さんがその家にぴったりのサイズでしっかり施工する畳コーナーと比べれば、安っぽいかもしれません。

でも、最近は簡単にDIYできる小上がりや、置き畳などの畳コーナー商品がたくさんありますよ。

自分は畳が大好きだから、未来永劫、畳コーナーを使い続けるんだ

このような人は、建築工事でしっかり造りこんだ方がいいですが、そうでない人はもっと簡易な畳コーナーがおすすめです。

 

リビングの畳コーナーは「小上がり」とフラットな「置き畳」のどちらがいいか

筆者は簡易な畳コーナーをおすすめしていますが、簡易な畳コーナーは大きくわけて2種類。

  1. フローリングなどの床から1段上がったところに造る「小上がり」の畳コーナー
  2. フローリングの上に厚さ15㎜程度の置き畳を置いて造る畳コーナー

小上がりの畳コーナーの場合は、床から40cmくらい高くして腰を掛けられるようにするのが一般的ですが、もう少し低くして上り下りをラクにしたものも。

床からかさ上げした部分は収納スペースになります。

それでは、この2種類の畳コーナーはどちらがいいのか。

基本的にリビングの畳コーナーは、他の部分とフラットな置き畳にすることを筆者はおすすめしています。

どうしても小上がりの畳コーナーは部屋に圧迫感が出て狭く感じるし、掃除も大変になるからです。

まるた
まるた
それに、家の中に段差はできるだけないほうが暮らしやすいです

でも、時には小上がりの畳コーナーにしたほうがいいケースも。

次はそれについてお話します。

 

小上がりの畳コーナーにした方がよいケース

小上がりの畳コーナーにした方がよいケースは、

  1. リビングの収納スペースが足りない場合
  2. リビングにソファを置かず、畳コーナーに腰をかける場合
  3. リビングが広く小上がりの畳コーナーを造っても圧迫感がでない場合

この3つ。

①のリビングの収納スペースが足りない場合については、畳コーナーの下部をリビングの収納として活用することで、リビングが物であふれるのを防げます。

リビングが物であふれかえるくらいなら、多少圧迫感があっても小上がりの畳コーナーを採用したほうがいいという考え方です。

②のリビングにソファを置かず畳コーナーに腰をかける場合については、畳コーナーをソファ替わりにできることで、小上がりの畳コーナーを有効活用できます。

③のリビングが広い場合については、リビングが広ければ小上がりでも置き畳でもどちらの畳コーナーを設置してもよいという意味で入れています。

 

フラットな置き畳の畳コーナーにした方がよいケース

先にも書いたとおり、基本的に畳コーナーはフラットな置き畳を使ったものがおすすめです。

ですので、上の「小上がりの畳コーナーにしたほうがいいケース」であげた場合以外は、置き畳の畳コーナーを選びましょう。

小上がりの畳コーナーと比較すると、置き畳は金額が安く、季節によって畳コーナーのあるなしを簡単に変えられる柔軟性の高さも魅力的です。

 

畳コーナーの広さはどれくらいがベストか

畳コーナーはあまり小さいと使い道がありません。

とくに小上がりの畳コーナーの場合は、他の空間と分断されるので、最低でも4畳半程度はほしいところ。

それ以下の小さい小上がりだと使い道が減るだけでなく、見た目的にも「とってつけた感」が出てチグハグなリビングになることも。

リビングの畳コーナー

これは小上がりで3畳の例。

まるた
まるた
ちょっときゅうくつな感じがしませんか?

一見、洗濯物を畳んだり、家事をするには十分なスペースに見えますが、「閉じ込められ感」が強いので、居心地があまりよくありません。

また、置き畳の場合でも3畳以上はないと、子どもが遊ぶにも、家事をするにも、使い勝手がよくありません。

そうは言ってもリビングがあまり広くないから、そんなに大きな畳コーナーはつくれないよ

筆者の担当するお施主様にもこのようにおっしゃる人がいますが、その場合は畳コーナーの採用自体を考え直してみましょう。

無理に小さな畳コーナーを造ったところで、使い道が限られて便利に使えない可能性が高いですから。

赤ちゃんが寝るためだけに使うスペースだから、2畳あれば十分だよ

このような場合以外は、上に書いたサイズを参考に、畳コーナーを造るのがおすすめです。

 

畳コーナーにおすすめの商品

それでは畳コーナーにおすすめの商品を紹介していきます。

おすすめの畳コーナーのを選ぶ基準としては、

  1. 国産であること
  2. 売れていること
  3. よい評価が多いこと

この3つ。

い草は国産のものだと中国産と比べてグッと高くなりますが、その品質は一目瞭然。

また、い草ではなく和紙や樹脂を使った畳を使っているものもありますが、いずれにしても畳である限りは、やはり国産がおすすめです。

 

小上がりの畳コーナーでおすすめの商品

小上がりタイプの畳コーナーで、おすすめの商品を紹介します。

 

高床式ユニット「結」

リビングの畳コーナー リビングの畳コーナー

なんと、あべのハルカスの展望台で採用されている商品です!

サイズの品ぞろえが豊富で、いろんなバリエーションで小上がりの畳コーナーが造れます。

楽天とアマゾンで取り扱いがあるので両方リンクを張っておきますが、品ぞろえを一覧で見られる楽天のほうが見やすいのでおすすめ。

 

畳ユニット清風

畳コーナー 畳コーナー 畳コーナー

こちらもサイズの品ぞろえが豊富な小上がりタイプの畳コーナーユニットです。

さらに、収納部分の色が2種類。

  1. ブラウン
  2. ナチュラル

そして高さが2種類。

  1. 高さ40cmのハイタイプ
  2. 高さ30cmのロータイプ

それぞれの高さに掘りごたつタイプの品ぞろえも。

天然い草を染めたカラータイプの畳も選べます!

 

置き畳のおすすめ

次は置き畳のおすすめを紹介します。

 

洗えるへりなしフロアー畳

リビングの畳コーナー

テレビでも紹介された大人気の置き畳。

樹脂製の畳で、その名の通り洗えます!

子どもやペットが汚しても安心!

 

国産ユニット畳「かるぴた」

リビングの畳コーナー リビングの畳コーナー

軽いのが魅力の国産置き畳。

女性でも楽々設置できます!

 

国産い草ユニット畳あぐら

リビングの畳コーナー リビングの畳コーナー

国産い草を使った置き畳の中では、結構お値打ち価格な「あぐら」

しっかり連結できるのが魅力。

 

リビングの畳コーナーまとめ

リビングの畳コーナーは、将来必要がなくなり撤去したくなるケースが圧倒的に多いので、簡易的な畳コーナーにすることをおすすめしています。

また、畳コーナーの広さは、あまりに小さいと使い道が限定され、便利に使えないケースも。

小上がりの畳コーナーなら4畳半以上、置き畳なら3畳以上のスペースにすると使いやすい畳コーナーになります。

最近では簡単に設置できて品質も悪くない畳コーナー商品がたくさんあります。

ぜひ紹介した畳コーナー商品とあわせて検討してみてくださいね。

 

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