システムキッチンのおすすめをリフォーム設計のプロが紹介します。
システムキッチンにはたくさんのメーカー、ブランドがあるので、
このような要望をたくさん耳にします。
逆に、こんな意見も。
確かに似たような特徴はたくさんあるのですが、
この機能はこのブランドのシステムキッチンにしかない
というおすすめポイントもたくさんあります。
この記事ではリフォーム設計のプロである筆者が、
各システムキッチンメーカーのおすすめポイント
を「プロならではの視点」で紹介。
この記事を読めば、あなたにぴったりのシステムキッチンが必ず見つけられます。
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プロおすすめ①パナソニックのシステムキッチン
プロおすすめのシステムキッチン、1つ目はパナソニックのシステムキッチン。
出典:パナソニック ラクシーナ
パナソニックのシステムキッチンは、高価格順に以下の3ブランドです。
- L-クラス
- ラクシーナ
- リビングステーションVスタイル
パナソニックのキッチンの全体的な特徴は、「家電メーカー」なので、機器の充実がすごいこと。
設備についているLEDのライトも、照明メーカーだけあって、とてもきれいにおさまっています。
ファンのお手入れ10年間不要の「ほっとクリーンフード」
パナソニックのシステムキッチン、プロおすすめポイント、1つ目はほっとクリーンフード。
なんと、10年ファンの掃除をしなくてもいいレンジフードです。
憂鬱なレンジフードファンの掃除を、10年間しなくていいだなんて夢みたいですよね。
ナノイー搭載食品庫「根菜キーパー」
パナソニックのシステムキッチン、プロおすすめポイント、2つ目はナノイー。
パナソニックならではのナノイー機能。
置き場所や保管に困る根菜をしっかり収納できます。しかも長持ち。
トリプルワイドガス・IH・マルチワイドIH
パナソニックのシステムキッチン、プロおすすめポイント、3つ目はトリプルワイドガス、IH、マルチワイドIH。
横並びガスコンロ、IHを選べる国産キッチンメーカーは、パナソニックだけです。
この横並び加熱機器はとても魅力的ですが、1つだけ注意点があります。
それは魚焼きグリルがついていないこと。
フィッシュロースターやグリルパンを使うという人はいいですが、「魚焼きグリルがないなんてありえない!」という人にはおすすめできない商品です。
いろりダイニング Irori Dining
パナソニックのシステムキッチン、プロおすすめポイント、4つ目はいろりダイニング。
※Lクラスのみ
出典:パナソニック いろりダイニング Irori Dining
ここ最近、めちゃくちゃ人気なのが、この「いろりダイニング」です。
こんなオーダーが来るほどの人気ぶり。
筆者が担当するリフォームでも、度々採用していますよ。
IHを囲んで、料理を作りながら食べるという、まさに現代版「いろり」キッチン。
調理も食事もキッチンの上だけで完結しているので、鍋をみんなでつついた後も、後片付けが簡単です。
プロおすすめ②トクラスのシステムキッチン
プロおすすめのシステムキッチン、2つ目はトクラスのシステムキッチン。
出典:トクラス コラージア
トクラスのシステムキッチンは、高価格順に以下の3ブランドです。
- ドルチェX
- コラージア
- ビービー
このように言う施主が多いですが、実は有名なメーカーが母体のキッチンメーカー。
ピアノなどの楽器で有名な「ヤマハ」から水廻り設備部門が独立してできた会社「ヤマハリビングテック」が、社名変更をして2013年に「トクラス」になりました。
社名は変わっていますがヤマハで有名な「ピアノ塗装」の技術が引継がれていて、トクラスの「塗装扉」は本当に美しいので必見です。
それと、人造大理石がとても得意な会社でもあり、国産初の人造大理石カウンター、人造大理石シンクを発売したのもこの「トクラス」。
筆者が1番多く提案に使うシステムキッチンメーカーです。
人造大理石カウンター・シンク
トクラスのシステムキッチン、プロおすすめポイント、1つ目は人造大理石カウンターとシンク。
パッと見、他のメーカーの人造大理石と同じでは?と思うかもしれませんが、ショールームで断面を見せてもらうとその差は一目瞭然です。
トクラスの人造大理石は、めちゃくちゃ分厚く、他社のものとは比較になりません。
しかも、丈夫さもかなりのもの。
ハイバックカウンター
トクラスのシステムキッチン、プロおすすめポイント、2つ目はハイバックカウンター。
このハイバックカウンターも、お施主様にめちゃくちゃ人気です。
通常、キッチン奥のバックガードは、5センチ程度の立上り。
そのバックガードと壁とのすき間をコーキング材で埋めるのですが、そのコーキング部分がカビる。とにかくカビる。
そんな悩みを解決したのが、この「ハイバックカウンター」です。
バックガードを高く立ち上げることで、お手入れがグッと楽になっています。
さらに、標準装備としてついているレールとハンガーアイテムがとても便利です。
サイクロンフード
トクラスのシステムキッチン、プロおすすめポイント、3つ目はサイクロンフード。
背の高い人におすすめのフードです。
背の高いご主人様に、圧倒的に人気があります。
フードの手前が高くなっていて、圧迫感が少ないところがポイント。
そして、フィルターは小型のものが2つなので、大きいフィルターを1つお手入れするよりずっとラクです。
塗装扉
トクラスのシステムキッチン、プロおすすめポイント、4つ目は塗装扉。
※ビービーにはありません
トクラスの塗装扉の質感といったら、他の追随を許さないレベルです。
画像ではイマイチ塗装扉のしっとりとしたツヤ感が伝えられないので、ぜひ、実物をショールームで見にいってみてください。
もちろん、塗装扉だけでなく、突板やシート張りの扉もあります。
プロおすすめ③TOTOのシステムキッチン
プロおすすめのシステムキッチン、3つ目はTOTOのシステムキッチン。
出典:TOTO ザ・クラッソ
TOTOのシステムキッチンは、高価格順に以下の2ブランドです。
- ザ・クラッソ
- ミッテ
TOTOは水廻り設備メーカーだけあって、「水廻りとしての使い勝手のよさ」が、とてもよく考えられたキッチンを作っています。
リフォームの仕事をしていると、どのメーカーの商品が壊れやすいとか丈夫だとかを耳にすることが多いですが、TOTOの製品は「壊れにくい」「丈夫である」という話を本当によく聞きます。
特に、水栓金具や便器などは、とても評判がいいですね。
きれい除菌水
TOTOのシステムキッチン、プロおすすめポイント、1つ目はきれい除菌水。
※ザ・クラッソのみ
TOTOイチオシの機能です!
水廻りに出るヌメリや黒ずみの原因は「菌」ですが、このきれい除菌水は、その菌をしっかり除菌してくれます。
さらに素晴らしいのが、このきれい除菌水は洗剤や薬品を使わずに水に含まれる塩化物イオンを電気分解して作られているので、材料は水だけ。
菌を付与したまな板に「きれい除菌水」をふきかけて、寒天培地に転写した比較画像があるので、見てみましょう。
↓ ↓ ↓
水廻りといえば、とにかく清潔に保ちたい場所。
きれい除菌水のためだけに、キッチンセットをTOTOにしてもいいくらいのすごい機能です。
水ほうき水栓
TOTOのシステムキッチン、プロおすすめポイント、2つ目は水ほうき水栓。
ほうきのような幅広シャワーで、水がパッと広がり、泡や汚れを素早く洗い流します。
しかも、エアインシャワーで、エコ!
もちろんシャワーだけでなく、清流にもなるし、ハンドシャワーとして伸ばして使うことも可能です。
クリスタルカウンター
TOTOのシステムキッチン、プロおすすめポイント、3つ目はクリスタルカウンター。
※ザ・クラッソのみ
透明素材のクリスタルカウンターは光を透過するので、他の素材とはまったく異なる表情をみせます。
太陽光と照明の光とで、カウンターの見え方がガラッと変わるのも魅力的。
すべり台シンク
TOTOのシステムキッチン、プロおすすめポイント、4つ目はすべり台シンク。
これも水廻りメーカーならではの特徴ですが、シンクに傾斜がついていて、その1番低い奥の隅に排水口がついています。
これによって、排水口からそれたゴミがウロウロとシンクをさまようことなく、清潔を保てます。
シンクの隅に排水口があるので、鍋などで排水口をふさいでしまうことも少なくなりそう。
プロおすすめ④リクシルのシステムキッチン
プロおすすめのシステムキッチン、4つ目はリクシルのシステムキッチン。
出典:リクシル リシェルSI
リクシルのシステムキッチンは、高価格順に以下の3ブランドです。
- リシェル
- ノクト
- シエラ
リクシルは、
- トステム(サッシメーカー)
- INAX(水廻り設備メーカー)
- 新日軽(サッシメーカー)
- サンウェーブ工業(水廻り設備メーカー)
- 東洋エクステリア(外構商品メーカー)
が合併してできた巨大企業。
キッチンは主にサンウェーブの技術を引き継いでいて、収納などに工夫があります。
最上級ブランドのリシェルは「セラミックトップ」を前面に出した「カッコいいキッチン」。
部屋の真ん中にキッチンがあってもいいくらいのカッコよさです。
セラミックトップ
リクシルのシステムキッチン、プロおすすめポイント、1つ目はセラミックトップ。
※リシェルのみ
キッチンのカウンターに焼き物である「セラミック」を使用。
表面の固さがウリで、金属などでこすってもキズがつきにくい特徴があります。
焼き物ならではの硬質な質感は、人造大理石カウンターとはまた違う表情をみせてくれますよ。
ただし、焼き物なので、角に強い衝撃を受けると欠けることも。
ハイブリッドクォーツシンク
リクシルのシステムキッチン、プロおすすめポイント、2つ目はハイブリッドクォーツシンク。
※リシェルのみ
セラミックトップにマッチする「ハイブリッドクォーツシンク」は、一般的な人造大理石シンクに比べて硬く摩耗が少ないため、凸凹ができにくく汚れがつきにくいシンクです。
人造大理石シンクではなかなか見られない、ダークな色のシンクも品ぞろえ。
アシストポケット
リクシルのシステムキッチン、プロおすすめポイント、3つ目はアシストポケット。
サンウェーブの得意だった収納部分の技術が、引き継がれています。
引出しを大きく開けなくても使えるポケット部分に、よく使うものを入れることで、調理の効率をアップさせています。
パッとポケット
リクシルのシステムキッチン、プロおすすめポイント、4つ目はパッとポケット。
※リシェルのみ
こちらも収納を工夫した商品です。
扉を傾けるだけで引出しの中が見渡せ、よく使う道具が引出しを開けなくてもサッと取り出せる「パッとポケット」。
パッとポケットが新発売されたときは、「どうせ壊れやすくてすぐなくなる機能なんだろう」と勝手に想像していた筆者ですが、それからかれこれ15年以上続いているとロングセラー機能。
確かに、菜箸一つ出すのに、大きな引出しをいちいち開け閉めするのは面倒ですものね。
プロおすすめ⑤タカラスタンダードのシステムキッチン
プロおすすめのシステムキッチン、5つ目はタカラスタンダードのシステムキッチン。
タカラスタンダードのシステムキッチンは、高価格順に以下の4ブランドです。
- レミュー
- トレーシア
- エーデル
- リフィット
このうち、リフィット以外は「ホーロー製」キッチン。
タカラのキッチンといえばホーロー
と言われるほどに、ホーローキッチンが有名なキッチンメーカーです。
タカラスタンダードは定価が低く、値引き率が低いという特徴があります。
定価が安いので、「お、安い!」となりそうですが、結果的にお施主様が支払う金額は、他メーカーと同じくらいになることがほとんどです。
ホーローキッチン
タカラスタンダードのシステムキッチン、プロおすすめポイント、1つ目はホーローキッチン。
※リフィットを除く
汚れがつきにくく、お手入れがしやすいホーロー。
とにかく丈夫!
扉の外側も内側もホーロー製です。
ただし、キズがついたところから、サビてしまうという欠点も。
ホーローキッチンパネル
タカラスタンダードのシステムキッチン、プロおすすめポイント、2つ目はホーローキッチンパネル。
ホーロー=マグネットがつく!
ということで、まな板立てやら、ふきん掛けやら、みんなマグネットで壁にくっつきますよ!
かなり強力なマグネットなので、ずり落ちる心配は不要。
プロおすすめ⑥クリナップのシステムキッチン
プロおすすめのシステムキッチン、6つ目はクリナップのシステムキッチン。
出典:クリナップ ステディア
クリナップのシステムキッチンは高価格順に以下の3ブランドです。
- セントロ
- ステディア
- ラクエラ
このうち、ラクエラ以外は「ステンレスキャビネット」キッチンです。
クリナップのキッチンといえば、ステンレスキャビネット
と言われるほどに、ステンレスのキャビネットが有名なキッチンメーカーです。
ステンレスキャビネット
クリナップのシステムキッチン、プロおすすめポイント、1つ目はステンレスキャビネット。
※ラクエラを除く
見えない部分までステンレスにこだわり、キッチンを清潔に保つキャビネットです。
扉はステンレス製、シート張りから選べますが、クリナップを選ぶのであれば、ぜひステンレス製の扉を選択してほしいところ。
もちろん、カウンターもステンレスを選べるのですが、カウンターについてはそんなにステンレスを推していない様子です。
これは筆者の勝手な要望です。
洗エールレンジフード
クリナップのシステムキッチン、プロおすすめポイント、2つ目は洗エールレンジフード。
このレンジフードが発売されたときは、とても衝撃的でした。
なんと、給湯トレイにお湯を入れてボタンを押すと、ファンフィルターの掃除をしてくれます。
目安としては2か月に1回程度ですが、「お湯を入れてボタンを押すだけなら何回だってやれちゃうよ」って思いませんか?
レンジフードの掃除はキッチン廻りのお手入れで面倒なことベスト3に入るので(筆者独断)、この洗エールレンジフードとか、パナソニックのほっとくリーンフードは本当にオススメです!
プロおすすめ⑦クチーナのシステムキッチン
プロおすすめのシステムキッチン、7つ目はクチーナのシステムキッチン。
出典:クチーナ
キッチンのデザインにこだわりがあり、家具のような美しさを求められた場合に提案するキッチンメーカーです。
海外メーカーのように思われますが、実は日本のメーカーで、もともとは家具メーカーからスタートしています。
ですので、クチーナのキッチンは、「キッチン」というよりは「家具」。
こまかいオーダーもできるし、カウンターや扉材の種類もかなり豊富です。
システムキッチンというより、オーダーキッチンといってもいいでしょう。
その分、これまでに紹介してきたキッチンメーカーの中では、かなり金額が高い方になります。
扉材やカウンター、コンロや食洗機などの機器グレードを下げれば価格が低くおさえられますが、そういうことをするとクチーナを選ぶ意味がなくなってしまうことに。
予算があって、キッチンにこだわりのある人はぜひ。
プロおすすめ⑧キッチンハウスのシステムキッチン
プロおすすめのシステムキッチン、8つ目はキッチンハウスのシステムキッチン。
出典:キッチンハウス
こちらもクチーナ同様、デザインにこだわりのある人におすすめのメーカーです。
システムキッチンというよりはオーダーキッチンであることも同様。
※規格化されたブランド「グラフテクト」もあり、そちらもすごく人気があります。
キッチンハウスでは、デザインは東京、ミラノ、上海を拠点とするグランドデザインセンターで行い、製作は群馬県にある国内工場で行います。
海外のデザインを取り入れつつ、製作は日本というと安心感がありますね。
クチーナとよく似た特徴を持っているオーダーキッチンメーカーなので、ぜひ両方のショールームに足を運び、どちらがあなた好みなのかを比較してみてくださいね。
プロおすすめ⑨トーヨーキッチンスタイルのシステムキッチン
プロおすすめのシステムキッチン、9つ目はトーヨーキッチンスタイルのシステムキッチン。
出典:トーヨーキッチンスタイル
こちらもオーダーキッチンメーカーで、一部規格化されたブランドを持っています。
画像を見ていただくとわかるように、かなり特徴的なデザインです。
「業務用キッチン的な、この感じが好き」という人にはたまらないデザインですよね。
キッチンリフォームの必勝法
ここまでにプロ目線でシステムキッチンを紹介してきましたが、キッチンのリフォームは他にも選ぶことがたくさんあります。
引き続きキッチンリフォームの計画を進めていく前に、筆者が「リフォームに失敗する人が1人でも減るように」と願って書いた記事を読んでみませんか。
これからリフォームをするすべての人に、読んでもらいたい内容です。
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プロおすすめのシステムキッチン|まとめ
システムキッチンのおすすめについて、プロならではの視点でお話してきました。
紹介してきたキッチンには、それぞれ他にも色々な特徴があるのですが、
という、リフォーム設計を長くやっているプロならではの視点で紹介してみました。
この記事を読んで気になったメーカーのより詳しい特徴を知りたい場合は、オンラインカタログをしっかり読み込んでみたり、ショールームに足を運んでみたりするといいですよ。
毎日使うキッチンです。
あなたにとって最高のシステムキッチンに出会えますように!
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